夕食が終わり、夫が食器を洗い始めたときだった。
黒い虫が部屋のどこかから飛んできて、キッチンの白い壁にとまった。
「うわ!」
まさかG? ブロ友のZUYAさんに教わったG対策が奏功し、数年に一度ぐらいのペースでしか見なくなったとはいえ、その一度かと身構える。しかし長い触角はなかった。
「カメムシだ」
決してカメムシが好きなわけではないが、「ずっとマシ」と思いホッとする。どうにかして退治しなくてはならないけれど、何でも力で解決しようとする夫に任せるわけにいかない。カメムシは身の危険を感じると臭い匂いを放つというので、ここは穏便に。
「ビニール袋があれば取れるよ」
タイムリーに娘が駆除係を申し出た。手際よくカメムシの背後からビニール袋をかぶせ、ビニールの上から虫の体をつついて、袋の中に落とした。わずか2分ほどで、カメは白い壁からいなくなる。
「外に逃がしてくる」
「ありがと~!」
かくして無益な殺傷をせず、悪臭に困ることもなく、カメ対応ができたことに安堵した。おそらく洗濯物にへばりつき、部屋の中に取り込まれたのであろう。今年はカメムシが大量に発生していると聞くので、何とかしなくては。
東京23区といっても、我が家は緑の多い練馬区にあり、庭にも3本の木が生い茂っている。カメムシにとっては居心地のよい空間なのではと察する。
「これだ」
探してみたら、カメムシ忌避剤なるものが売られていた。
雨に濡らさぬよう、洗濯物を干す場所に吊るせば、周囲1mの範囲で効果が期待できるらしい。
ベランダの庇の内側にセットして、そもそもカメムシを室内に入れない工夫をすればよい。
カメムシは白い洗濯物を好む傾向があるとも聞く。取り込むときは、タオルやブラウスを集中的にチェックし、忌避剤に鈍感なカメがくっついていないかも確認すべきであろう。
以来、部屋の中では見ていない。この調子で平穏に過ごせることを願う。
昨日の雷雨はすさまじかった。忌避剤が濡れると効き目がなくなることを忘れ、うっかりベランダに出したままであった。帰宅後に思い出し、触ったら乾いていたので、濡れなかったことにホッとする。
夏は台風のシーズンだ。
今度こそ、ぼんやりして撤収を忘れないようにしよう。
台風一過で窓を開け、外を確認したら、忌避剤が飛ばされていたなんて悲しすぎる……。
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
黒い虫が部屋のどこかから飛んできて、キッチンの白い壁にとまった。
「うわ!」
まさかG? ブロ友のZUYAさんに教わったG対策が奏功し、数年に一度ぐらいのペースでしか見なくなったとはいえ、その一度かと身構える。しかし長い触角はなかった。
「カメムシだ」
決してカメムシが好きなわけではないが、「ずっとマシ」と思いホッとする。どうにかして退治しなくてはならないけれど、何でも力で解決しようとする夫に任せるわけにいかない。カメムシは身の危険を感じると臭い匂いを放つというので、ここは穏便に。
「ビニール袋があれば取れるよ」
タイムリーに娘が駆除係を申し出た。手際よくカメムシの背後からビニール袋をかぶせ、ビニールの上から虫の体をつついて、袋の中に落とした。わずか2分ほどで、カメは白い壁からいなくなる。
「外に逃がしてくる」
「ありがと~!」
かくして無益な殺傷をせず、悪臭に困ることもなく、カメ対応ができたことに安堵した。おそらく洗濯物にへばりつき、部屋の中に取り込まれたのであろう。今年はカメムシが大量に発生していると聞くので、何とかしなくては。
東京23区といっても、我が家は緑の多い練馬区にあり、庭にも3本の木が生い茂っている。カメムシにとっては居心地のよい空間なのではと察する。
「これだ」
探してみたら、カメムシ忌避剤なるものが売られていた。
雨に濡らさぬよう、洗濯物を干す場所に吊るせば、周囲1mの範囲で効果が期待できるらしい。
ベランダの庇の内側にセットして、そもそもカメムシを室内に入れない工夫をすればよい。
カメムシは白い洗濯物を好む傾向があるとも聞く。取り込むときは、タオルやブラウスを集中的にチェックし、忌避剤に鈍感なカメがくっついていないかも確認すべきであろう。
以来、部屋の中では見ていない。この調子で平穏に過ごせることを願う。
昨日の雷雨はすさまじかった。忌避剤が濡れると効き目がなくなることを忘れ、うっかりベランダに出したままであった。帰宅後に思い出し、触ったら乾いていたので、濡れなかったことにホッとする。
夏は台風のシーズンだ。
今度こそ、ぼんやりして撤収を忘れないようにしよう。
台風一過で窓を開け、外を確認したら、忌避剤が飛ばされていたなんて悲しすぎる……。
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この度はカメちゃんですか...確かに今年は多いと言う話は耳にしています。あの潰してしまった時の臭いったら...悲惨ですからね
小生も用心してかかります
家のあちこちや洗濯もので、ひんぱんに目にします。
ご近所での流行は、ペットボトルの口を当て、中に入ってもらうこと。
山ほど溜めて水を入れて・・・とか聞きますが、
私はまだできません。
カメムシは見た目で損をしていますね。
これが美しい虫だったらまた別なんですが。
Gにメゲず頑張っていますね。
カメは動きがノロいところに安心します。
その節は本当にお世話になりました。
昨年、尾瀬に行く日の朝にGが出たのですが、その前は2年ほど見ていませんでした。
今年もまだ姿を目にしていません。
カメも遭遇率は低いです。
しかし、その1回がないに越したことはないわけで(笑)
カメが室内に潜んでいるんですね。
ペットボトルを使うとは思いませんでした。
溺死作戦のようですが……。
ちょっと気の毒です。
秋ごろまで活動するみたいなので長期戦を覚悟しないと。
なんと、カメムシ地獄としか言えない光景ですな~。
なぜそんなに大量のカメがいたんでしょうね。
食べ物屋さんにとっては大問題だったと察します。
駆除……。
殺傷は勇気がいるわぁ。
心を鬼にしないといかんのね。
おいたわしや~。