これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

うらめしの雨

2011年05月26日 20時37分55秒 | エッセイ
 今週末は、娘の中学で運動会が予定されているが、天気が微妙だ。
 雨だったら、誰がどう見ても順延だとわかるくらいジャンジャン降ってくれればいいのに、中途半端な場合は困る。
 娘が小学4年生の運動会は悲惨だった。予報では、「朝方雨が残りますが、午後は晴れるでしょう」と言っており、午前7時の段階では小雨が降っていた。大事を取ってか、校門には「本日の運動会は明日に延期です」と書かれた看板が出ていて、保護者はすごすごと引き上げていった。
 しかし、7時半には雨が上がってしまったのだ……。
 翌日は曇りだったので、運動会が実施された。無事に午前の部を終え、昼食後、午後の部が始まる前に黒い雲が押し寄せてきた。「あらあら」と空を見上げたら、案の定大粒の雨が落ちてきて、あっという間に土砂降りとなった。
 体育館のひさしの下で待っていると、予想通り、「午後の部は延期とし、○日に実施します」との放送が流れる。連続で休みを取った父親などからは、「何回延期するんだよ!」との声もあり、後日、校長が保護者向けに、「私の判断ミスです」とお詫びの文書を出していた。
 児童は、午前の部、午後の部が別の日になったため、イマイチ盛り上がらなかったようだ。
「運動会ができないからって、午後は授業やったんだよ。うんざりしたよ」
 娘は当時を思い出し、顔をしかめた。
 まったく、天気に遊ばれたような運動会であった。
 
 かつての勤務校でも、忘れられない体育祭がある。
 予報では、「朝方の雨も9時ころにはやみ、お天気は回復するでしょう」と言っていた。
 真に受けた担当者は、7時の時点で雨が降っていたにもかかわらず、体育祭を決行することにした。
 ところが、9時になっても雨がやまない。むしろ、激しく降ってきて、グランドには大きな水たまりができるし、生徒も教員も濡れネズミになり、髪からポタポタと水滴が流れてきた。
 授業の都合で延期にはならなかったが、さすがに午後は体育館に移動して、できる競技だけをやったおぼえがある。
 皮肉なことに、翌日は雲ひとつない快晴だった。
 担当者はうつむき、「天気のことは言わないでください……」と消え入りそうな声でつぶやいた。

 さて、今年の運動会はできるのか、できないのか。
 順延になると、お弁当を作る日が一日増える。主婦としては、ぜひとも雨雲に立ち去っていただきたい。
「晴れますように」との願いをこめて、てるてる坊主のおにぎりを作ってみた。



 土曜日、天気にしておくれ!




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コメント (16)
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