これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

2011母の日

2011年05月08日 20時07分16秒 | エッセイ
 先日、娘と買い物に出かけたとき、母の日のプレゼントは何がいいかと聞かれた。
「2000円までだよ。好きなの選んで」
「えー、いいの??」
 少ないおこづかいなのに、買ってくれるという気持ちがうれしい。
「何にしようかなぁ。そうだ、お弁当箱が欲しい!」
 以前から、仕切りつきのお弁当箱を買おうと思っていたのだが、いいものが見つからず、そのままになっている。品数の多いロフトならば、何かありそうだ。
「これがいい。これにする」
 私が選んだものは、てんとう虫の絵がついた弁当箱である。箸箱もセットで揃えてくれた。



 早速、明日から使おう♪

 家に帰ると、義母が待っていた。
「砂希さん、お花が着いたの。毎年ありがとう」
 母の日は、義母と実母にプリザーブドフラワーを送ることにしている。生協で注文するだけだから楽々なのだ。カタログの写真を見て選ぶので、届いてから初めて実物がわかるという欠点はあるけれど、今年の花はとりわけキレイだった。





 私には、毎年夫が買ってきてくれる。しかし、プリザーブドフラワーではなく生花だ。毎日水をやらねばならないし、一週間ほどで枯れてしまったあとは、捨てるのが忍びない。プリザーブドフラワーだったら、手間いらずの上、長持ちするから私向きなのだが。
 もらう立場で注文をつけるのはどうか。直接言うと角が立つから、娘を呼んで、ひと言ささやいておいた。
「お母さんはね、プリザーブドフラワーが欲しいって、お父さんに言っておいて」
 はたして、アナクロな夫が理解できるだろうか。あまり期待せずに、母の日を待った。

「お母さん、いつもありがとう」
 夕方、娘が大きな袋を持って現れた。
 礼を言って受け取ると、中から可愛らしいお花が登場した。



 ピンクと水色のコンビネーションにこだわった、パステル調のやさしいプリザーブドフラワーである。
「わあ、きれ~!」
 リボンもセンスよく収まっているから、外さないほうがよい。



 花に混じって、ブドウのような飾りもある。何とも憎い演出だ。



「ありがとうね。すっごく気に入ったよ」
「でしょ、でしょ? 昨日、お父さんと一緒に買いに行ったんだよ。一人で行かせると、変なのを買っちゃうから、ミキが自分で選んだの」
 なるほど、そういうわけだったのか。
 ケースつきだと、結構場所を取る。使わないものを片付け、食卓の隅っこに強引にねじ込んだ。
 よし。これで、毎日眺められる。
 プリザーブドフラワーは10年くらい持つと聞くから、来年の母の日も、愛らしい姿を見せてくれるに違いない。
「待てよ……」と私は警戒した。
 今年買った花が、来年も再来年も元気だったら、夫はどう思うだろう。
「しばらく買わなくていいな」と省略されたりして……。

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コメント (18)
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