再考「事実と真実」の話
前回の以下の記述について再考した・
「たとえば、日本で軟水を出された外国人にとって~「これは水です」は事実ですが、
自分の認識している水とは違っているから「私にとってこれは水ではない」は真実です。」
今回は、上記の問題文を以下のように少々変えて思考してみた。
日本の訪問先の主から「これは水です!」と出された時…
その外国人が「私にとってこれは水ではない」と言った。
今回は、「例解新国語辞典[第四版]から
事実とは、本当の事。実際に合った事。
真実とは、誰にも否定する事の出来ない、本当の事。
上記の場合の事実とは以下↓
日本の訪問先の主が「これは水です!」(飲み物)と言ってテーブルに出したら、
その客外国人が「私にとってこれは水ではない」と言った。
この場合、
「これは水です」が事実ではなく、
>主が「これは水です」と言って出した< ことが事実。
また
>外国人が「私にとってこれは水ではない」< が事実ではなく、
>外国人が「私にとってこれはみずではない」と言った<ことが事実。
何故なら「事実とは、本当に実際に合った事」だから
「これは水です」は、主の主観・認識。
「私にとって水ではない」も外国人の主観・認識。
であり「真実ではない」
真実は、二人の「水」という言語理解の不一致。
軟水は、日本では生活用水「飲み水」。
外国では、硬水が生活用水「飲み水」。
日本の水は「軟水」
外国の水は「硬水」
軟水と硬水は、性質は異なって飲む・飲まないの違いはあっても、
誰もが「水」と認識して液体・モノ。
そもそも…「水」とは、「液体のH2O」の事。
軟水も硬水も「液体H2O」なので「水」。
結論的には、「これは水です」も「私にとってこれは水ではない」も
言葉にださない限り「ココロ認識として真実」(そう思っている事実)です。
でも、言葉として発したら最後…この場合は「アウト!」です。
何故ならこの場合の問題は「水か否か」ではなく、「軟水か硬水か」の問題だから…