『おちょやん』終わってしまいました。
放送開始の頃には、最終回がいつかは明かされていませんでした。
『エール』と同じく、コロナウイルスの影響で、撮影、大変だったようです。
放送中断することなく、最終回を迎えられたことは、よかったと思います。
『おちょやん』の番宣をみて、これは面白そうだと思いました。
ただ、番宣のほとんどが、子役時代でしたので、杉咲さんって、どうなの?という不安はありました。
ドラマが始まってみると、意外と子役時代が、面白くなかったです。期待しすぎていたかも。
暖乃ちゃんの演技は、素晴らしかったと思うのですが。
千代が、奉公に出されるところは、かわいそすぎでした。
朝ドラ史上最悪の父親だなと思いました。
道頓堀に方向に出てからも、苦労続き。
やっと年季明けになったと思ったら、テルヲ登場。
もういい加減にしてくれと思いました。
京都への脱出劇の場面は、感動的でした。
岡安のみんな、乞食たちまで巻き込んで、道頓堀を出て行く千代。
京都では、カフェ・キネマの人たち、山村千鳥一座との出会いがありました。
また、映画界では、初恋の人との出会いもありましたね。
山村千鳥一座編、好きなのです。
千代と千鳥のやりとりに、涙しました。
一度、千鳥の再登場がありましたが、他の人たち、どうなったのでしょうか?
そこで、またテルヲ登場。
映画に出たから突き止められたのでしょうけど、もう勘弁と思いました。
テルヲが出てくると、テルヲが主人公みたいになってしまって、千代の存在が薄まるのも嫌でした。
再び道頓堀に戻り、喜劇を始めて、一平との再会。
二人が結婚し、離婚することは、史実で知ってましたが。
結婚したときが、千代にとって、人生のピークだったのかも。
離婚をどんな風に描くのか興味深かったのですが、こちらも、朝ドラ史上最悪の夫でした。
最後、お互いに和解するということで、ドラマ的には、うまくまとまったのかな。
このドラマを見て、一番の驚愕は、杉咲花さんの演技力です。
こんなに演技力のある女優さんという認識がなかったので。
しかも、東京出身なのに、上手な関西弁。かなり努力されたようです。
千代と一緒に笑い、千代と一緒に泣けたのは、杉咲さんのおかげです。
不満と言えば、千代のお芝居に対する情熱やなぜお芝居をやりたいかが、わかりにくかったところです。
また、千代の名演技の場面も少なかったです。特に喜劇での演技場面。
劇中劇の難しさもあったとは思います。
ラジオドラマ編は、とても楽しく雰囲気も出ていてよかったです。
ラジオドラマは、こうやってできるという回もありましたよね。
ラジオドラマ編を、もっと長く描いて欲しかったです。
また、モデルとなった浪花千栄子さんは、映画やテレビドラマにも出演されています。
そのあたりまで、描いて欲しかったと思います。
朝ドラとして視聴率がふるわず、モヤッとしたまま最終回となりました。
原因を考えてみたのですが、ドラマ全体を通して、ヒロインが不幸すぎたからではないでしょうか。
暗い場面が多かったからではないでしょうか。
個人的には、朝ドラの評価基準のひとつが、「共感できるか」なのですが、ドラマを見る基準は、人それぞれですから。
ヒロインを応援したい朝ドラだったので、私としては、高評価の朝ドラとなりました。
『おちょやん』スピンオフ、放送して欲しいです。
しばらく、おちょやんロスになりそうです。