ピアノは不思議な楽器です。
弦楽器であり打楽器。音域の広さは随一で使い勝手の良さは群を抜いているように思われます。ある種、機械のようでもありますが、メルヘンチックに言えば大きな玉手箱のようでもあります。誰でも鍵盤を叩けば音を出せますが、聴いているものに気持ちを届けるには大変な労力（いろいろなものを一緒くたに言えば）が必要です。
美しいピアノの演奏は心地よさと感動を与えてくれます。演奏には演奏者の人間そのもの（ある一場面の）が現れるのかもしれません。比べるのには無理がありますが、写真と似ているところもあります。どうしても（それが嫌でも）生きてきたバックボーンが見えてしまうものなのかもしれません。
