奥志賀高原カヤノ平。このロッジの向こう側にブナの原生林が広がる。
カヤノ平。きっと昔は茅の原だったのに違いない。何かの理由で森林が破壊されたのかもしれない。ここにいる自分の周りには背丈よりも高いススキやらチガヤやらが群生していて、風に頭を揺らしていただろう。やがてダケカンバやシラカバが生え、しばらくしてブナの樹が原生林を作ったというストーリーを考えたりもしたが、ブナの原生林が早かったのかもしれない。無知な者のいい加減な空想に爽やかな秋の風が吹き抜けていく。(本当はちょっと寒かった。)
ブナの森を風が吹き抜けていくときに「ぶ〜んとなる」ので「ブナ」だそうな。時折強く吹く風の音と、近くで鳴く鳥の声だけが聞こえる森。