「芭蕉祭」の日に思う、ちょっと続編。

2023-10-15 00:05:17 | つれづれ思うまま
芭蕉祭が終わって、ぶらぶらと公園を散策し、
金木犀に祭りが近づいたことを知らされつつ帰ってきました。

午後、家での所用が済んだところで何か忘れ物があることを思い出し、
再び公園へ行きました。

実は、年に一度、この芭蕉祭の日にしか見られない限定物があります。
芭蕉さんが亡くなった旧暦10月12日(新暦では11月24日に当たるそう)は、
時雨の時季であることから「時雨忌」とも言われていて、
昭和22年(1947)から、この日に、俳聖殿で芭蕉祭が催されているという歴史があります。
我らが芭蕉さんの偉業を讃える日に「伊賀焼の芭蕉座像」※が限定お披露目されるわけです。
ふだんは、扉の外からしか見ることができないので、堂内は暗く、
どう頑張ってもこの姿しか見られません。


そんなわけで、担当部署に尋ね、17時ごろまでなら見られるのでは…ということで再訪問したのです。
ところが残念なことにテントや椅子など丁度撤収終了と重なり、扉は閉められ、
見ること叶わなかった次第。
二度も公園を訪れながら失意の(オーバーな、とは言わないで…)時を過ごしておりましたが、
とある方から「堂内に入って拝ませてもらったよ」と、写真を頂きました

なんとも神々しい芭蕉像です
ライトアップされているので撮るのも難しそうですが…
気持ち明るくなりますよね、我らが芭蕉さんが微笑んでるようにも見える。

ちなみに、この芭蕉像、この俳聖殿を建ててくださった川崎克氏が自らの窯で焼かれた作品です。
顔の部分と胴の部分とに分けて焼き、顔を胴部分に差し込んであるものだそう。

年に一度しか見られない、ということで今年こそ!と思っていたのに残念だった、
この悔しさを忘れないために日記のように記しておき、来年こそ!自分の目で確かめたいと
密かに誓うワタシです。

生演奏の合唱曲を聴くこと、「芭蕉坐像」を目に焼き付けること、
楽しみは来年に持ち越しです、これは自分への励ましにもなるので(笑)。

振り返れば夕暮れの俳聖殿。
昭和17年に建てられた殿堂を見て、
今日もどこかで芭蕉さんは旅をしているかなぁ…と。

ではまた
コメント (4)
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