一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1704- 吉野桜

2017-04-06 | 生け花
 夕刻から本降りになった雨は、春雨と言うには少し趣のない降り方で 満開に近い桜並木の花を悩ませています。

 昨日、フラワーショップで吉野桜を見つけました。家で生けてみると 勢いよく水を上げて七分咲き位になりました。
染井吉野に比べて、ピンクの色が濃く 花の房もそれほど多くは無い やや野趣の感じられる枝です。

 鎌倉時代の義経の愛妾・静御前が吉野の山で 義経との別れの時の事を 歌い舞った悲しい話が思い出されました。
この吉野桜は、白拍子の身でありながら 美しさと凛とした気品を兼ね備えた 静御前の様な 桜だと思いました。

 花材 ・吉野桜 ・オクラレルカ
 花器 ・信楽焼 青色鎬手花瓶



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1704- 花壇は 春爛漫

2017-04-04 | 生け花
 桜前線が日本列島を北上し、春もたけなわとなってきました。
まだ、春まだ浅い街角に ボランティアなどの人々の手で植えられていた 春の花々が一斉に満開となり 桜の開花を迎えた神戸の街を彩っています。
 新入社員とおぼしき、若者が新調の背広やスーツで闊歩しているのは 楽しい風景です。

 花材 ・チューリップ ・シンビジウム
 花器 ・ブルー掛け花器





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1704- 横浜の野菜畑

2017-04-03 | 生け花
 法事の後、義妹の家に泊めてもらい 夜遅くまで話が弾みました。
翌日はあいにくの雨、車での遠出はあきらめ 義弟の丹精込めた 野菜畑を見せて貰うことにしました。

 畑に着くころには、雨も上がり雑木林や竹林に隣接する畑は 久しぶりに真近で見る 関東ローム層の真っ黒の土でした。
今は、季節のはざまで 次の季節の種まきや そろそろ出揃う アスパラや玉ねぎが元気に育っていました。
 新鮮で美味しい野菜を、たびたび送って頂くこの農園を 一度訪れて見たいと言う想いをかなえる事が出来ました。
横浜市にある、この雑木林に囲まれた場所は 周りの人たちの味覚だけでなく 心のビタミンなのでしょう。

 花材 ・菜の花 ・フキノトウ (畑から頂いてきたもの) ・白バラ
 花器 ・ガラスコップ その他





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1704- 春陽 の中で

2017-04-02 | 生け花
 関西の春を告げる風物詩のひとつ、先日宝塚の合格発表の日を迎えました。
26倍と言う難関を突破した乙女たちが、喜びの涙でいっぱいの様子を テレビが報じていました。
 卒業・入学・就職 ・・ 新しい環境へのスタートを切る 人々の未来に春の陽が降り注いでいます。

 花材 ・カーネーション ・コデマリ ・ユリ ・カスミソウ
 花器 ・白色花瓶

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1704- 江戸前寿司

2017-04-01 | 生け花
 何かとニュースになる築地場外市場は、母の思い出につながる場所です。
私は初めて訪れた場所ですが、五十数年前はあまり 一般の人がここで買い物する人は珍しい頃でしたが その頃母は世田谷の家から市電・都電を乗り継ぎ 長兄をポーターにして 食材の買い出しに行っていました。
 大学生だった兄たちを含め食べ盛りだった 子供たちのために安価・新鮮・大量に 美味しいものを・・という思いからだったと思います。
マグロの塊、イカ・エビ・イクラなどなどを持って いそいそと帰ってきていました。

 混雑する市場の中で、マグロの大きな切り身や魚介類を品定めをしている中高年の夫人の中に かつての母の笑顔を見つけたような気がしました。
昼食は、サラリーマン風の人が多そうな 老舗の「すし銀」と言うお店で取りました。
 きりっとした寿司米で握った、小振りの握りに 新鮮なネタの江戸前の味を満喫しました。
お値段は二人絞めて占めて、二千円から数十円のお釣りがありました。

 花材 ・オリエンタルリリー ・コデマリ ・高野まき 
 花器 ・脚付花器











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