年末はおこもりで読書三昧の日々。
2015年ももうすぐおしまいである。
年末といえば、忘年会やカウントダウンパーティー、初もうでや中にはリッチに年明けを海外で過ごす人など様々であろうが、私はオコタでムフムフと本を読む。
冬休みはこれが楽しみである。お茶とコーヒー、おせんべにみかん、チョコレートなどを買いこんで、あとはどこにも出かけずひたすら「積読」を消費する。非生産的で、優雅な独身貴族の誕生だ。はおってるのは半纏ですが。
なんせ、読む本がたまっている。もともと部屋にはやたらと紙が多くて困っている怒涛の読書野郎だ。ちょっと油断すると、すぐに未読の本がたまっていく。ドラえもんに出てきた「バイバイン」の恐怖を、こっちは栗まんじゅうではなく本で味わっている。
ためしに今数えてみたら、まだ開いていない本が100冊以上あった(正確には100を超えたところで怖くなってやめた)。おもしろいかったからもう一回読もうと思っている本とを合わせれば、その数は5倍くらいになる。その圧力に、思わずすべてを捨てて旅に出たくなるほど。
とはいえ、年末年始の旅行は高くつくので、ここは腹をくくって消費していこうと思う。紅茶を入れて、エクレアを食べながら、ガンガン読んでいく。
以下、ラインアップは、
コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』
河口俊彦『升田幸三の孤独』
米澤穂信『リカーシブル』
サイモン・ベケット『出口のない農場』
鹿島茂『文学的パリガイド』
タキトゥス『ゲルマーニア』
山本弘『BISビブリオバトル部』
ボルヘス『幻獣辞典』
小島英俊『文豪たちの大陸横断鉄道』
ベン・H・ウィンタース『地上最後の刑事』
上田早夕里『セント・イージス号の武勲』
カール・セーガン『百億の昼と千億の宇宙』
佐々木譲『ベルリン飛行指令』
ベルトルト・ブレヒト『ガリレオの生涯』
田中真知『たまたまザイール、またコンゴ』
ローラン・ビネ『HHhH (プラハ、1942年) 』
初野晴『惑星カロン』
蔵前仁一『あの日、僕は旅に出た』
R・F・ヤング他『時の娘 ロマンティック時間SF傑作選』
石村博子『たった独りの引き揚げ隊 10歳の少年、満州1000キロを征く』
東郷隆『定吉七番の復活』
『映画秘宝 激動の20年史』
ジャック・エル=ハイ『ナチスと精神分析官』
森見登美彦『宵山万華鏡』
リチャード・ブランソン『宙へ挑む』
高橋秀実『からくり民主主義』
ジョエル・ディケール『ハリー・クバート事件』
佐藤賢一『ヴァロア朝』
ポール・オースター『トゥルー・ストーリーズ』
友野詳『バカバカRPGをかたる』
ディーノ・ブッツァーティ『タタール人の砂漠』
サマセット・モーム『マウントドレイゴ卿/パーティの前に』
猿谷要『ニューヨーク』
鈴木光太郎『オオカミ少女はいなかった』
ネレ・ノイハウス『悪女は自殺しない』
クライヴ・バーカー『ミッドナイト・ミート・トレイン』
津村記久子『とにかくうちに帰ります』
東海林さだお『メンチカツの丸かじり』
ダフネ・デュ・モーリア『破局』
常盤新平・編『ニューヨーカー・ノンフィクション』
リチャード・マシスン『運命のボタン』
これはほんの一部で、まだまだいくらでもあります。年明けまでに、全部読めるかなあ。あー、本に囲まれて、今年も幸せ、幸せ。