ネパールに行ってきた。
というわけで、まずは四川航空の無料トランジットホテルへの行き方をレクチャーしてみたい。
というと、おいおいちょっと待て、なんでそんなものを取り上げるんだ。
ネパールに行くんなら、カトマンズの観光情報とか、トレッキング体験記とか、そういうのを書かんかいという意見はあるかもしれないが、ぶっちゃけ、そのあたりに関してはどうでもいい。
これはマジな話、今回の旅はこの「無料トランジットホテル」こそが最大のクライマックスであり、この情報をお届けするためだけに、この旅は存在するとすら言っていいかもしれないのだ。
と書くと、中華系航空会社で1泊のトランジットをした人以外の全人類はポカーンだが、ここで苦戦した人には、これ以上なく力強く
「そうなんよなー」
うなずいていただけることだろう。
物語は関空発で中国の成都経由、カトマンズ行きのチケットを四川航空で購入したところから始まる。
成都で13時間ほど待つ、価格は11万円。
本当は直行便か、東南アジアor香港経由で行きたかったが、ベストシーズンの11月ということか高くて買えなかった。
13時間待機は一見しんどそうだが、中華系航空会社(中国国際航空や厦門航空)は安いうえに、乗り継ぎ時に無料トランジットホテルを取ってくれるのが売り。
私もここに釣られたのだが、実はそこまでたどり着くのが「ロンダルキアへの洞窟」くらいムリゲーということを、このときは知らなかった。
人によってはアッサリとクリアできるみたいだけど、成都天府空港(あるいは成都双龍空港)で途方にくれた人に最短距離でのクリア方法だけ教えると、
「日本から、ホテルの電話番号を事前に調べておく」
「親切な中国人か空港スタッフに頼んで電話してもらい、予約の確認と送迎バス乗り場を教えてもらう」
「あらかじめ『このバスは〇〇ホテルに行きますか。行くなら乗せてください』と中国語でメモしてもらい(あるいは翻訳アプリで出して)、それを来るバスごとに運転手に見せれば完璧」
ちなみにわれわれは、四川航空から「予約は取れました」と言われたものの
「写真の場所にあるカウンターで詳細を聞いてください」
メールで教えられたところに行ったら、なにも指示されず、「go out」と、ただ空港の外に出さされ茫然。
あと気をつけたいのは、キャッシュレス社会の中国では、あらかじめalipayなどを用意しておかないと、タクシーにも乗れないし食事もできない。
クレジットカードは使えないし、ホテル近辺の食堂では一応使えるけど、3割増しの料金なうえ、店によっては使えないところも多い。
食事の必要がある人は、あらかじめ空港内のセブンイレブンでお菓子やカップ麺などを用意しておくのが吉。
こちらはクレカが使える。これはメッチャ重要。外に出ると、どこでも使えないのだから。
食料に関しては、たぶん電気ポットがホテルにあるからラーメン類は食べられるけど、冷蔵庫はないので、ドリンク類は注意。
中国は「冷やすのは良くない」という食文化なので、これはしょうがない。
そんな激ムズなミッションだったが(ヒントも正解もないというのがダルすぎ!)、ホテル自体は最高だった。
部屋は広く清潔で、各種設備にアメニティも充実し、これがタダなんて言うことなし。
それで気が抜けたわけでもないが、翌朝に空港への送迎バス(1時間に1本)に乗り遅れてビビる。
あやうく飛行機に乗れないところだったが、これは寝坊とかではなく、とにかく人が多かったこと。
中国は人口が多い国なのは知っているが、そのせいかホテルも山ほど宿泊客がいて、エレベーターがいつまでたっても来ない!
たまさか来ても、人がギュウギュウで乗る余地もなく見送り。
そのせいで、わずか数分のタッチの差で乗れなかったのだ。
幸い時間に余裕を持ってたから、なんとかなったけど、なれてないとこういうときに焦るのだ(私は中国に行ったことがなかった)。
かくのごとく、なかなかに難ミッションだったホテルクエスト。
まあ最悪、空港で夜明かしすればよくて、そうした人もいるそうだけど、若いときならともかく、今はしんどいなあ。
(成都の空港で手荷物どうする問題編に続く)