カナレスに期待
クラブ・アメリカ戦、結局試合は見れないままでしたが、とりあえず試合内容に関した記事など。カナレス、良かったんですね。この先が楽しみだ。
--------------------
カナレスはグティの役割を果たす
モウリーニョのマドリーは、元ラシンの選手のコントロールにより、クルブ・アメリカに勝利
キャンドルスティック・パークからサンフランシスコの湾まではすぐ。このシナリオで、ジョゼ・モウリーニョのマドリーがクルブ・アメリカとの対戦でデビューを飾った。カピタンはマルセロ(カシージャスとセルヒオ・ラモスは、最後に合流した他の代表選手たちと共にL.A.に残っていた)、クリスチアーノの背中には7番、ラストガゴのドブレピボーテ、新加入のペドロ・レオンとセルヒオ・カナレス。マドリーの小さな部分が、詳細を描き出した。元ヘタフェのペドロ・レオンのボールのキックは素晴らしく、また元ラシンのカナレスは良い距離感を持ち、ゴールも決めた。ベンゼマとクリスチアーノの壁の後ろからだ。
カナレスもまた、U-19の欧州選手権を戦って月曜日に他の代表選手たちと一緒に合流したばかりで、その中では、唯一サンフランシスコまで遠征した選手だ。先ごろまではグティがプレイしていた場所、この試合ではカナレスが、ペドロ・レオンとクリスチアーノにエスコートされて、その場所を占めていた。今年の1月に、ラシンの監督であるミゲル・アンヘル・ポルトゥガルは、トップチームに引き上げ、メディアプンタ(プレイメーカー)の役割を与えたサンタンデールの金髪の少年を、グティとファン・デル・ファールトを混ぜたようだと言った。そして彼(ポルトガル?)は、自由に、柔軟に、自然に、その才能を発展させられることをわかっていた。
現時点で、それは確実のようだ。カカはベルギーで膝半月板の手術を受け、ファン・デル・ファールトがリズムを取り戻すのを待つ間、19歳のこのブロンドの少年には先発の道が開けている。
モウリーニョは、ガゴとラスをドブレピボーテに置き、ベンゼマを1トップとする4-2-3-1を試みた。これは、モウリーニョがインテルで用いたのと同じ戦術であるが、動きの自由度という点で異なる。たとえばペドロ・レオンとクリスチアーノは、エトオやパンデフよりも、もっと前でプレイしていた。
後半、イグアインがベンゼマに代わって出場。マルセロは、着けていたブラサレッタをママドゥ・ディアラに預けた(ディアラのミスはクルブ・アメリカの2点目につながった)。そしてペドロ・レオンは、右サイドのポジションを、別の新加入であるアンヘル・ディ・マリアに明け渡した。マドリーが先制した一方、クルブ・アメリカは、立て続けにゴールを決め、スコアは1-2。しかし後半に決まったイグアインとクリスチアーノのゴールが、モウリーニョのマドリーの初戦を、勝利で終わらせた。
土曜日には、スペインに戻る前に、ランドン・ドノバンが所属するL.A.ギャラクシーと対戦する。代表選手たちが起用できる。
--------------------
不信
膝の半月板の損傷で手術を受け、3~4ヶ月の離脱が決まったカカについて、さすがに厳しい意見が出てきているようです。ASなんかは率直に、ファンは怒っている、という記事を書いていたり。フィジカルに問題があることがわかっていながら、W杯への出場を強行したこと、1ヶ月のバカンス後に今回の負傷が明らかになったことなどが、不信を呼んでいるようです。
MARCAには、今回の手術を担当したMartens医師の、カカの負傷に対する見解が載っていました。ワールドカップでは違和感がありつつプレイし、最後の辺りではかなり痛みがあったはず。特にオランダ戦やチリ戦ではかなり無理を押して出場していたのだろう。カカ自身のキャリアが深刻な危険に晒されるような負傷であるが、幸い適切なタイミングで処置できたことは良かった、といった感じ。
ASにもMartens医師との一問一答の記事がありますが、ACミランと一緒に仕事をするなど、カカのことはよく知っていて、信頼関係がある人のようです。カカについて「彼はいつも、違和感があってもプレイできると考えている。その深刻さを見落としているようだが、医師にしてみれば、患者自身がどこかに問題があるという警告を発さなければ、何もできないものだ。(問題箇所の)画像を見て、彼にメールを送って伝えた、速く私のところに来なさい、問題はもっと進む可能性がある、とね。」 と答えている箇所があります。
マドリーに戻ってきたカカのコメントが出てました。
「昨シーズンから膝の痛みがあった、ワールドカップ前にも。でもそれが深刻なものだとは思わなかった。ずっと恥骨炎に問題があって、他の箇所に違和感が出るのはその影響だろうと思っていた。」 という感じ(かなり要約してますが)。
無理してでもワールドカップだけは特別、なんだろうけど、慢性になっている恥骨炎に膝の痛みがあって、それでも何とかなると思ってたのかな…。結局、ワールドカップ前後共に、数ヶ月もの間クラブでまともにプレイできない状態ことになった。思うようにならないのが一番辛いのは、本人だろうというのもわかるけれど、ファンが、さすがに不信感を募らせるのも仕方ないことかもしれない。
スキャンダル
ややこしい話で、よくわかっていない部分もあるのですが、現在騒がれているリーガのスキャンダル。リーガのスキャンダルなんて、よくある話じゃないかと言われたらそうかもしれませんが。
問題になっているのは、今シーズン昇格してきたエルクレス。エルクレスの筆頭株主であるエンリケ・オルティスが、自チームの選手たちを仲介として、サラマンカ、コルドバ、ジローナ、レクレアティーボに対し、自発的に負けてくれるよう依頼した(当然金銭をちらつかせて)、という疑惑。コルドバのGKのプレイなどが問題視されているようです(GKが10万ユーロ受け取ったとか)。さらには、終盤戦の頃に、昇格を争うライバルチームの対戦相手チームに、プリマ(報奨金、ボーナス)を提供する申し出をしたという疑惑(つまり、小遣いやるから勝ってくれ、ということ)。
疑惑というか、既にもうだいぶ前から、問題が表に出てきていたようで、仲介した選手も、トテ(あのトテ、現エルクレスのカピタン)、アブラハム・パス(第2カピタン)といった名前が上がっていますし、この疑惑について当事者(関わったとされる選手たち、オルティス)の電話の会話が録音されたものやSMSの証拠が存在するようです。
たとえば36節の対戦相手コルドバの関係者と接触するに当たって、トテからオルティスに「金を用意して。2万5千ユーロから15万ユーロくらいになる」というメールが送られていたこととか、昇格のライバルだったアリカンテと対戦するナスティックの選手たちに、2万ユーロのプリマを用意したことだとか…。
いつ頃からこの問題が取り上げられていたのか、誰がどう訴えたのか、経過がさっぱりわからないのですが、数日前にこの件についてアリカンテで行われた裁判では、判事が、録音された内容は確かに問題のあるものだが、録音自体は盗聴によるものでプライバシーの侵害に当たるとして(おそらく証拠能力がないと判断)、事態をサッカー協会や国のスポーツ審議会(CSD、名称がよくわからない)での調査へと送ることはしないと判断した、ようです。今回の判決では、試合を買うことは、刑法上の罪に当たらないとされたとのこと(ちなみに、法改正により、今年12月22日から刑法に当たる罪になるらしい)。
昇格取り消し+降格(セグンダBやテルセーラへ)とかいう処分もあり得るところを、証拠が盗聴によるものなので採用せず、これ以上を問わない、というアリカンテの司法の判断。当然ながら、ギリギリで昇格が適わなかったベティスの関係者からは、さらなる調査の要求が出されていますし、スペイン政府からも、アリカンテでの司法判断に対し、上訴する流れになっているようです。
プリマの問題なんかは、ここ数年はあまり聞かなくなりましたが、少し前まではプリメーラでも、リーグ戦終盤になるとそんな話が噂されることもあったようななかったようなごにょごにょ。でも、負けを依頼した、とかいう話の方は、どう考えても問題になりそう…もちろんエルクレスは、八百長を否定し、コルドバやレクレも関与を否定しているようですが。今後、調査が長引いたり、完全な証拠が見つかってエルクレスに処分が下されるようなことがあれば、リーガ全体にも影響が出てくるかもしれない。たとえば、開幕が遅れるとか、対戦カードが組み替えられるとか……。
慣れない単語も多くて(スペイン語にしろ英語にしろ)、誤解したり勘違いしたりしてる部分もあると思います。ここまで書いておいてなんですが、まるっと信頼されないようにお願いします。どこかもっとちゃんとしたブログさんとかニュースとかで、情報がわかるといいのですが。
クラブ・アメリカ戦、結局試合は見れないままでしたが、とりあえず試合内容に関した記事など。カナレス、良かったんですね。この先が楽しみだ。
--------------------
カナレスはグティの役割を果たす
モウリーニョのマドリーは、元ラシンの選手のコントロールにより、クルブ・アメリカに勝利
キャンドルスティック・パークからサンフランシスコの湾まではすぐ。このシナリオで、ジョゼ・モウリーニョのマドリーがクルブ・アメリカとの対戦でデビューを飾った。カピタンはマルセロ(カシージャスとセルヒオ・ラモスは、最後に合流した他の代表選手たちと共にL.A.に残っていた)、クリスチアーノの背中には7番、ラストガゴのドブレピボーテ、新加入のペドロ・レオンとセルヒオ・カナレス。マドリーの小さな部分が、詳細を描き出した。元ヘタフェのペドロ・レオンのボールのキックは素晴らしく、また元ラシンのカナレスは良い距離感を持ち、ゴールも決めた。ベンゼマとクリスチアーノの壁の後ろからだ。
カナレスもまた、U-19の欧州選手権を戦って月曜日に他の代表選手たちと一緒に合流したばかりで、その中では、唯一サンフランシスコまで遠征した選手だ。先ごろまではグティがプレイしていた場所、この試合ではカナレスが、ペドロ・レオンとクリスチアーノにエスコートされて、その場所を占めていた。今年の1月に、ラシンの監督であるミゲル・アンヘル・ポルトゥガルは、トップチームに引き上げ、メディアプンタ(プレイメーカー)の役割を与えたサンタンデールの金髪の少年を、グティとファン・デル・ファールトを混ぜたようだと言った。そして彼(ポルトガル?)は、自由に、柔軟に、自然に、その才能を発展させられることをわかっていた。
現時点で、それは確実のようだ。カカはベルギーで膝半月板の手術を受け、ファン・デル・ファールトがリズムを取り戻すのを待つ間、19歳のこのブロンドの少年には先発の道が開けている。
モウリーニョは、ガゴとラスをドブレピボーテに置き、ベンゼマを1トップとする4-2-3-1を試みた。これは、モウリーニョがインテルで用いたのと同じ戦術であるが、動きの自由度という点で異なる。たとえばペドロ・レオンとクリスチアーノは、エトオやパンデフよりも、もっと前でプレイしていた。
後半、イグアインがベンゼマに代わって出場。マルセロは、着けていたブラサレッタをママドゥ・ディアラに預けた(ディアラのミスはクルブ・アメリカの2点目につながった)。そしてペドロ・レオンは、右サイドのポジションを、別の新加入であるアンヘル・ディ・マリアに明け渡した。マドリーが先制した一方、クルブ・アメリカは、立て続けにゴールを決め、スコアは1-2。しかし後半に決まったイグアインとクリスチアーノのゴールが、モウリーニョのマドリーの初戦を、勝利で終わらせた。
土曜日には、スペインに戻る前に、ランドン・ドノバンが所属するL.A.ギャラクシーと対戦する。代表選手たちが起用できる。
--------------------
不信
膝の半月板の損傷で手術を受け、3~4ヶ月の離脱が決まったカカについて、さすがに厳しい意見が出てきているようです。ASなんかは率直に、ファンは怒っている、という記事を書いていたり。フィジカルに問題があることがわかっていながら、W杯への出場を強行したこと、1ヶ月のバカンス後に今回の負傷が明らかになったことなどが、不信を呼んでいるようです。
MARCAには、今回の手術を担当したMartens医師の、カカの負傷に対する見解が載っていました。ワールドカップでは違和感がありつつプレイし、最後の辺りではかなり痛みがあったはず。特にオランダ戦やチリ戦ではかなり無理を押して出場していたのだろう。カカ自身のキャリアが深刻な危険に晒されるような負傷であるが、幸い適切なタイミングで処置できたことは良かった、といった感じ。
ASにもMartens医師との一問一答の記事がありますが、ACミランと一緒に仕事をするなど、カカのことはよく知っていて、信頼関係がある人のようです。カカについて「彼はいつも、違和感があってもプレイできると考えている。その深刻さを見落としているようだが、医師にしてみれば、患者自身がどこかに問題があるという警告を発さなければ、何もできないものだ。(問題箇所の)画像を見て、彼にメールを送って伝えた、速く私のところに来なさい、問題はもっと進む可能性がある、とね。」 と答えている箇所があります。
マドリーに戻ってきたカカのコメントが出てました。
「昨シーズンから膝の痛みがあった、ワールドカップ前にも。でもそれが深刻なものだとは思わなかった。ずっと恥骨炎に問題があって、他の箇所に違和感が出るのはその影響だろうと思っていた。」 という感じ(かなり要約してますが)。
無理してでもワールドカップだけは特別、なんだろうけど、慢性になっている恥骨炎に膝の痛みがあって、それでも何とかなると思ってたのかな…。結局、ワールドカップ前後共に、数ヶ月もの間クラブでまともにプレイできない状態ことになった。思うようにならないのが一番辛いのは、本人だろうというのもわかるけれど、ファンが、さすがに不信感を募らせるのも仕方ないことかもしれない。
スキャンダル
ややこしい話で、よくわかっていない部分もあるのですが、現在騒がれているリーガのスキャンダル。リーガのスキャンダルなんて、よくある話じゃないかと言われたらそうかもしれませんが。
問題になっているのは、今シーズン昇格してきたエルクレス。エルクレスの筆頭株主であるエンリケ・オルティスが、自チームの選手たちを仲介として、サラマンカ、コルドバ、ジローナ、レクレアティーボに対し、自発的に負けてくれるよう依頼した(当然金銭をちらつかせて)、という疑惑。コルドバのGKのプレイなどが問題視されているようです(GKが10万ユーロ受け取ったとか)。さらには、終盤戦の頃に、昇格を争うライバルチームの対戦相手チームに、プリマ(報奨金、ボーナス)を提供する申し出をしたという疑惑(つまり、小遣いやるから勝ってくれ、ということ)。
疑惑というか、既にもうだいぶ前から、問題が表に出てきていたようで、仲介した選手も、トテ(あのトテ、現エルクレスのカピタン)、アブラハム・パス(第2カピタン)といった名前が上がっていますし、この疑惑について当事者(関わったとされる選手たち、オルティス)の電話の会話が録音されたものやSMSの証拠が存在するようです。
たとえば36節の対戦相手コルドバの関係者と接触するに当たって、トテからオルティスに「金を用意して。2万5千ユーロから15万ユーロくらいになる」というメールが送られていたこととか、昇格のライバルだったアリカンテと対戦するナスティックの選手たちに、2万ユーロのプリマを用意したことだとか…。
いつ頃からこの問題が取り上げられていたのか、誰がどう訴えたのか、経過がさっぱりわからないのですが、数日前にこの件についてアリカンテで行われた裁判では、判事が、録音された内容は確かに問題のあるものだが、録音自体は盗聴によるものでプライバシーの侵害に当たるとして(おそらく証拠能力がないと判断)、事態をサッカー協会や国のスポーツ審議会(CSD、名称がよくわからない)での調査へと送ることはしないと判断した、ようです。今回の判決では、試合を買うことは、刑法上の罪に当たらないとされたとのこと(ちなみに、法改正により、今年12月22日から刑法に当たる罪になるらしい)。
昇格取り消し+降格(セグンダBやテルセーラへ)とかいう処分もあり得るところを、証拠が盗聴によるものなので採用せず、これ以上を問わない、というアリカンテの司法の判断。当然ながら、ギリギリで昇格が適わなかったベティスの関係者からは、さらなる調査の要求が出されていますし、スペイン政府からも、アリカンテでの司法判断に対し、上訴する流れになっているようです。
プリマの問題なんかは、ここ数年はあまり聞かなくなりましたが、少し前まではプリメーラでも、リーグ戦終盤になるとそんな話が噂されることもあったようななかったようなごにょごにょ。でも、負けを依頼した、とかいう話の方は、どう考えても問題になりそう…もちろんエルクレスは、八百長を否定し、コルドバやレクレも関与を否定しているようですが。今後、調査が長引いたり、完全な証拠が見つかってエルクレスに処分が下されるようなことがあれば、リーガ全体にも影響が出てくるかもしれない。たとえば、開幕が遅れるとか、対戦カードが組み替えられるとか……。
慣れない単語も多くて(スペイン語にしろ英語にしろ)、誤解したり勘違いしたりしてる部分もあると思います。ここまで書いておいてなんですが、まるっと信頼されないようにお願いします。どこかもっとちゃんとしたブログさんとかニュースとかで、情報がわかるといいのですが。