ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~

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完全スケジュール同行記⑤

2006年12月23日 | ルネの活動記録
1974年第3回東京音楽祭世界大会のために来日したルネ完全スケジュールが、ケイブンシャのニュー・ソング・ブック臨時増刊号「スーパーアイドル ルネ」に掲載されました。通訳として同行した道上雄峯氏の同行記最終回

 東京音楽祭世界大会でのグランプリ受賞は、一夜にして、ルネ日本のアイドルにしてしまいました。ルネの移動する先にはファンが押し寄せ、次の来日を待ち望みました。


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◆7月12日(金)
  
 9:00
 インター・ヴィデオによる取材

13:00
 大宮市民会館にて、TBS”進めフィンガー5”のリハーサル及び本番
 「雨にぬれても」と「ドレミの唄」を歌う。

 「ドレミの唄」はルネも歌詞をよく知りません。デタラメでもいいからと、いうディレクターの注文で、ルネフィンガー5と一緒に歌いました。ド、レ、ミという部分は別にして、あとは思いつきで、ルネは歌います。これが、大成功!!ここでも、ルネは他のスターを食ってしまいました。ルネがステージに出ると、「ルネ!」「ルネ!」と女の子の声がやみません。そうなると、ルネも、完全に自分のペースに乗って来て、投げキスをしたり、観客の女の子を指さしたり・・・

◆7月13日(土)
  
 9:30
 ホテル出発。

10:30
 ヤクルト・ホールにて、フジテレビ”スター・パレード”に出演

14:00
 アルファ&アソシエイツ、スタジオAにて水色の天使」を録音

18:30

 TBSホールにて、”ヤングタウン東京”に出演

 ルネは、ひどく感のいい子で、どんな状況でも、一度説明すれば、完全に理解します。初めの頃、私は彼によく理解させるために、何度も繰り返し説明したりしていましたが、そのうちに、それが全く不必要だと知りました。そして、何かわからないことがあれば、ルネの方から質問してきます。たった一度でしたが・・・
 それが”ヤングタウン東京”に出演した時のことです。ルネは初めに「雨上りのデイト」を歌いましたが、ディレクターは、ワン・コーラスで終えてほしいと要求しました。ルネは私を介して、何度も、ワン・コーラスでおかしくないかと尋ねました。ワン・コーラスでは十分に歌を聞かせられないというのが、ルネの持論なのです。それも、しかりです。
 TBSからの帰りが大へん!ルネを乗せたセンチュリーは、スタジオから流れ出たファンに囲まれてしまいました。そこで、運転手の有馬くん、右に回るライトを付けました。そして、ファンが、ワッと右に移動すると、突然左に曲がって、この嵐から逃げ出しました。

◆7月14日(日)
  
 9:30
 ホテル出発。

10:00
 今村スタジオにて、ケイブンシャ取材

14:00
 ホテル着。荷づくり。

16:15
 ホテル出発。

16:42
 羽田空港着。

17:00
 空港内貴賓室にて記者会見

17:50
 羽田空港税関入り。

19:45
 カナダ太平洋航空機にて離陸。

 朝のスタジオ撮影では、アルファ・ミュージックから贈られた剣道着が気に入って、大立ち回りをしました。相手は、もちろん、私。竹刀で、サムライ・ルネに打たれる悪者は私の役どころです。私も、剣道の最初の弟子のルネ・シマールの上達を喜びましたが?とにかく、付き合って19日。もう兄弟みたいになってしまいました。
 羽田空港に着いたところ、驚いたことに、空港にまでファンがぎっしり!私は、ルネをかかえて貴賓室に入るのがやっとのことでした。それほど危険な状態だったのです。それでも、数分後、貴賓室のガラス窓の外で泣いているファンを貴賓室内に入れるようにと頼むルネでした。ルネは、本当にファンを大切にします。ファンから届けられた、どんなに小さな贈り物でも、ルネの手荷物の中につめこまれました。
 短い記者会見の後、ルネは、全員に心からのお礼と、”アビアント”(またすぐに)を言って、税関に入って行きました。
コメント (1)
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