「ルネ・オン・メロディ」は、当ブログの記事に度々登場するルネ・シマールのセミ・ドキュメンタリー映画です。
映画の原題は”Un Enfant Comme Les Autres(ア・ナンファン・コム・レ・ゾートル)”。ドゥニ・エルー監督によって1971年12月と1972年1月に撮影され、1972年にカナダのケベック州で公開されました。この映画では、主役のルネは勿論、ルネの家族や身近な人々が全て自分の役で出演し、ルネが実際に住んでいた家まで映っているのですから、ファンにとってこんなに嬉しい映画はありません。しかしその反面、ルネのプライバシーは守られているのかと、少々心配になってしまいます。
日本で公開された時は字幕スーパーでした。カナダの英語圏では、歌以外は吹き替えで上映されたようです。ある意味では日本のファンの方が、ルネのセリフも全てルネの声で聴けたので良かったと思います。英語吹き替え版は白黒ですが”Rene Simard - A Child Like Any Other”として、カナダのケーシーさんが後半部分を11のパートに分けてYouTubeで公開していますのでご覧ください。
▲「ロードショー1975年4月号」より
ルネ・オン・メロディ
天使の歌声を持つルネー数々のヒット曲をちりばめ、はじめて描き上げたルネの主演作
解説
昨年6月に開催された第3回東京音楽祭で、世界中から集まったアーティストをしのいでグランプリとフランク・シナトラ賞を獲得した13歳の少年ルネ・シマール。これは、ルネの初めての主演映画だ。カナダの美しい風土で育ち、やさしい人々とのふれあいを通して、栄光への道を歩んで行ったルネ。そのルネの歩いてきた道を、数々のヒット曲をちりばめながらつづったセミ・ドキュメンタリーである。カナダでは60万人を動員した大ヒット作。「鳥」「小さな生命」「雨にぬれても」「ラ・メール」「青い鳥」「普通の子供」などのヒット曲が唄われている。
ストーリー
ルネは1961年2月28日カナダのケベックに生まれた。7人兄妹の3男坊で、木材工場で働くパパとやさしいママに囲まれた幼年時代は、とても楽しかった。歌のうまいルネは7歳のときから聖歌隊でうたっていた。
その頃、パパが病気になり一家は小さなアパートに移った。ルネも兄レジスといっしょに酒場をまわって歌をうたい、少しばかりのお金を稼いだ。ルネが歌手になろうと決心したのはこのときだった……。(3月公開/上映時間・1時間15分/1972年度作品)東和配給/カナダ映画
★
ルネ…………………………ルネ・シマール
レジス(兄)…………………レジス・シマール
パパ…………………ジャン・ロック・シマール
ママ……………………ガブリエル・シマール
ギイ(プロモーター)…………ギイ・クルティエ
ルネの付き人…………クロディーヌ・バシャン
★
監督……………………………ドニー・エルー
♪”Un Enfant Comme Les Autres”の短縮版
http://media.putfile.com/Extrait-un-enfant-comme-les-autres
♪”Simard Houses”
ルネが生まれたシクーティミの家、オルレアン島の『白い家』と『船長の家』についてルネとナタリーが思い出を語っています。
http://jp.youtube.com/watch?v=NrRm3HtWvi0&feature=channel_page
※ルネの家の画像は、カテゴリ「ルネの家」でご覧ください。
♪”Rene Simard - A Child Like Any Other” こちらはPart 1
http://jp.youtube.com/watch?v=ktLSuMOZg3c&feature=channel_page
▲映画館の看板前で姉リンさんと(ファン・クラブ会誌より)
「普通の子供」と和訳された映画のテーマ曲でもある同名の歌は、劇中ではレコーディング・シーンとエンディングに使われています。また、ルネの4枚目のアルバムのタイトル曲となり、日本で発売されたファースト・アルバムのB面にも収録されました。そして、よく調べてみると、この曲はファースト・アルバムに収録された、兄レジス作詞の「僕のママは天使」と「島の少年」以外で、ルネの初めてのオリジナル曲でもありました。そして、クリスマス・アルバムに収録されているイエス・キリストを歌った”Un Enfant Pas Comme Les Autres(Jesus)(ア・ナンファン・パ・コム・レ・ゾートル)”から取ったのではないかと勝手に解釈しています。(こちらは否定のpasが入ることで「普通の子供とは違う子供」という意味)
▲4枚目のアルバム”Un Enfant Comme Les Autres”
♪過去ログ「普通の子供”Un Enfant Comme Les Autres”」
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/72.html
♪過去ログ「『普通の子供』の英語詞」
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/267.html
「ルネ・オン・メロディ」は、1975年3月19日から4月12日の4回目の来日に合わせて公開されました。ファン・クラブの会報では、東和映画配給で3月15日からの上映が決定し、3月22日にルネが劇場あいさつ回りをする予定と書かれていました。『ロードショー』や『スクリーン』のような映画専門誌、『平凡』、『明星』といった芸能雑誌でも紹介され、当ブログでも過去ログでちらしや掲載記事の画像を紹介してまいりました。今回はまだ紹介していない画像もアップしています。映画館のちらしと裏面の紹介文、その他の紹介記事等は、過去ログでご覧ください。
▲劇場版ちらしの裏面
♪過去ログ「出演映画」 ちらし裏面の紹介文はこちらで
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/36.html
♪過去ログ「ルネ・オン・メロディ」 紹介記事はこちらで
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/162.html
♪過去ログ「ルネ・シマール物語⑥他の子供たちと同じ1人の子供」
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/47.html
昨年来の日本での活躍ですっかりおなじみになったルネ・シマール ひとりの どこにでもいる少年が やがてスターになっていくという自伝映画だ 13歳だが祖国カナダでの人気は圧倒的だよ
あのルネの初めての主演映画『ルネ・オン・ステージ』 ルネの赤ちゃんの頃から現在までをセミ・ドキュメントで撮っている 『汚れなき悪戯』はかつて大ヒットしたリバイバルもの
♪「ルネ・オン・メロディ」の思い出♪
実は、私は劇場で「ルネ・オン・メロディ」を観ていません。この記事を書くに当たってよくよく思い出してみると、同映画が上映された映画館が近くになかったからだけでなく、私の思い込みにも原因があったことがわかりました。
私が当時住んでいた実家のある町には映画館がありました。同映画が、バスで1時間以上かかる当県庁所在地の映画館で上映されていたかどうか、34年経ってしまった今となっては確認しようもございませんが、田舎娘の私は、「ルネ・オン・メロディ」が町の映画館でも上映されるものと思って疑わなかったのでした。
当時、郡内で映画館があったのは実家のある町だけでした。人気アイドル主演の映画も、全国公開から遅れて上映されていました。そして、大きな映画館のある県庁所在地まで子供だけで行くことは、かなり勇気がいることでした。実際、私を含めたほとんどの同級生が遠出できたのは、せいぜい国鉄を利用して行ける(電車ではなくディーゼル・カー バスでも行けましたがほとんどこちらを利用していました)郡内のM市が精一杯。もちろん映画に行くことを両親が許してくれるわけがありませんでした。
ファン・クラブ会誌で知って楽しみにしていたスプリング・コンサートには、東京の叔母さん家に泊めてもらって…なんて考えていた私は、様々な理由から両親に反対されて諦めざるをえませんでした。そのため、映画だけは映画館で観られると大変期待していました。しかし、いくら待っても町の映画館で上映されることはありませんでした。
そんなある日、「ルネ・オン・メロディ」と同時上映だった「汚れなき悪戯」がテレビで放映されたのです。もちろん私は観ました。そして私は、2本立てで上映されていたのだから、その内「ルネ・オン・メロディ」もテレビで観られる日が来ると固く信じて待ちました。ところが、とうとうテレビ放映は実現しないまま、ルネの来日はなくなり、ルネが歌う「モントリオール讃歌」もテレビで聴けぬままモントリオール・オリンピックは終わり、失意の私に追い打ちをかけるようにファン・クラブも閉鎖してしまったのでした。
現在、カナダのコミュニティ”Passion Rene Et Nathalie Simard”から公開されている映像や、カナダのルネ・ファンであるChantalさん、エリーズさんのYouTube映像で”Un Enfant Comme Les Autres”を部分的に観ることができ、日本のファンとして嬉しい限りです。劇場に観に行かれた方も、当時観ることができなかった方も、是非この機会にご覧になって下さい。いつもくどいようですが、ケーシーさんのチャンネルは1度、エリーズさんのチャンネルは何度か閉鎖されています。ご覧になる時は、お早めに!
映画の原題は”Un Enfant Comme Les Autres(ア・ナンファン・コム・レ・ゾートル)”。ドゥニ・エルー監督によって1971年12月と1972年1月に撮影され、1972年にカナダのケベック州で公開されました。この映画では、主役のルネは勿論、ルネの家族や身近な人々が全て自分の役で出演し、ルネが実際に住んでいた家まで映っているのですから、ファンにとってこんなに嬉しい映画はありません。しかしその反面、ルネのプライバシーは守られているのかと、少々心配になってしまいます。
日本で公開された時は字幕スーパーでした。カナダの英語圏では、歌以外は吹き替えで上映されたようです。ある意味では日本のファンの方が、ルネのセリフも全てルネの声で聴けたので良かったと思います。英語吹き替え版は白黒ですが”Rene Simard - A Child Like Any Other”として、カナダのケーシーさんが後半部分を11のパートに分けてYouTubeで公開していますのでご覧ください。
▲「ロードショー1975年4月号」より
ルネ・オン・メロディ
天使の歌声を持つルネー数々のヒット曲をちりばめ、はじめて描き上げたルネの主演作
解説
昨年6月に開催された第3回東京音楽祭で、世界中から集まったアーティストをしのいでグランプリとフランク・シナトラ賞を獲得した13歳の少年ルネ・シマール。これは、ルネの初めての主演映画だ。カナダの美しい風土で育ち、やさしい人々とのふれあいを通して、栄光への道を歩んで行ったルネ。そのルネの歩いてきた道を、数々のヒット曲をちりばめながらつづったセミ・ドキュメンタリーである。カナダでは60万人を動員した大ヒット作。「鳥」「小さな生命」「雨にぬれても」「ラ・メール」「青い鳥」「普通の子供」などのヒット曲が唄われている。
ストーリー
ルネは1961年2月28日カナダのケベックに生まれた。7人兄妹の3男坊で、木材工場で働くパパとやさしいママに囲まれた幼年時代は、とても楽しかった。歌のうまいルネは7歳のときから聖歌隊でうたっていた。
その頃、パパが病気になり一家は小さなアパートに移った。ルネも兄レジスといっしょに酒場をまわって歌をうたい、少しばかりのお金を稼いだ。ルネが歌手になろうと決心したのはこのときだった……。(3月公開/上映時間・1時間15分/1972年度作品)東和配給/カナダ映画
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ルネ…………………………ルネ・シマール
レジス(兄)…………………レジス・シマール
パパ…………………ジャン・ロック・シマール
ママ……………………ガブリエル・シマール
ギイ(プロモーター)…………ギイ・クルティエ
ルネの付き人…………クロディーヌ・バシャン
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監督……………………………ドニー・エルー
♪”Un Enfant Comme Les Autres”の短縮版
http://media.putfile.com/Extrait-un-enfant-comme-les-autres
♪”Simard Houses”
ルネが生まれたシクーティミの家、オルレアン島の『白い家』と『船長の家』についてルネとナタリーが思い出を語っています。
http://jp.youtube.com/watch?v=NrRm3HtWvi0&feature=channel_page
※ルネの家の画像は、カテゴリ「ルネの家」でご覧ください。
♪”Rene Simard - A Child Like Any Other” こちらはPart 1
http://jp.youtube.com/watch?v=ktLSuMOZg3c&feature=channel_page
▲映画館の看板前で姉リンさんと(ファン・クラブ会誌より)
「普通の子供」と和訳された映画のテーマ曲でもある同名の歌は、劇中ではレコーディング・シーンとエンディングに使われています。また、ルネの4枚目のアルバムのタイトル曲となり、日本で発売されたファースト・アルバムのB面にも収録されました。そして、よく調べてみると、この曲はファースト・アルバムに収録された、兄レジス作詞の「僕のママは天使」と「島の少年」以外で、ルネの初めてのオリジナル曲でもありました。そして、クリスマス・アルバムに収録されているイエス・キリストを歌った”Un Enfant Pas Comme Les Autres(Jesus)(ア・ナンファン・パ・コム・レ・ゾートル)”から取ったのではないかと勝手に解釈しています。(こちらは否定のpasが入ることで「普通の子供とは違う子供」という意味)
▲4枚目のアルバム”Un Enfant Comme Les Autres”
♪過去ログ「普通の子供”Un Enfant Comme Les Autres”」
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/72.html
♪過去ログ「『普通の子供』の英語詞」
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/267.html
「ルネ・オン・メロディ」は、1975年3月19日から4月12日の4回目の来日に合わせて公開されました。ファン・クラブの会報では、東和映画配給で3月15日からの上映が決定し、3月22日にルネが劇場あいさつ回りをする予定と書かれていました。『ロードショー』や『スクリーン』のような映画専門誌、『平凡』、『明星』といった芸能雑誌でも紹介され、当ブログでも過去ログでちらしや掲載記事の画像を紹介してまいりました。今回はまだ紹介していない画像もアップしています。映画館のちらしと裏面の紹介文、その他の紹介記事等は、過去ログでご覧ください。
▲劇場版ちらしの裏面
♪過去ログ「出演映画」 ちらし裏面の紹介文はこちらで
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/36.html
♪過去ログ「ルネ・オン・メロディ」 紹介記事はこちらで
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/162.html
♪過去ログ「ルネ・シマール物語⑥他の子供たちと同じ1人の子供」
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/47.html
昨年来の日本での活躍ですっかりおなじみになったルネ・シマール ひとりの どこにでもいる少年が やがてスターになっていくという自伝映画だ 13歳だが祖国カナダでの人気は圧倒的だよ
あのルネの初めての主演映画『ルネ・オン・ステージ』 ルネの赤ちゃんの頃から現在までをセミ・ドキュメントで撮っている 『汚れなき悪戯』はかつて大ヒットしたリバイバルもの
♪「ルネ・オン・メロディ」の思い出♪
実は、私は劇場で「ルネ・オン・メロディ」を観ていません。この記事を書くに当たってよくよく思い出してみると、同映画が上映された映画館が近くになかったからだけでなく、私の思い込みにも原因があったことがわかりました。
私が当時住んでいた実家のある町には映画館がありました。同映画が、バスで1時間以上かかる当県庁所在地の映画館で上映されていたかどうか、34年経ってしまった今となっては確認しようもございませんが、田舎娘の私は、「ルネ・オン・メロディ」が町の映画館でも上映されるものと思って疑わなかったのでした。
当時、郡内で映画館があったのは実家のある町だけでした。人気アイドル主演の映画も、全国公開から遅れて上映されていました。そして、大きな映画館のある県庁所在地まで子供だけで行くことは、かなり勇気がいることでした。実際、私を含めたほとんどの同級生が遠出できたのは、せいぜい国鉄を利用して行ける(電車ではなくディーゼル・カー バスでも行けましたがほとんどこちらを利用していました)郡内のM市が精一杯。もちろん映画に行くことを両親が許してくれるわけがありませんでした。
ファン・クラブ会誌で知って楽しみにしていたスプリング・コンサートには、東京の叔母さん家に泊めてもらって…なんて考えていた私は、様々な理由から両親に反対されて諦めざるをえませんでした。そのため、映画だけは映画館で観られると大変期待していました。しかし、いくら待っても町の映画館で上映されることはありませんでした。
そんなある日、「ルネ・オン・メロディ」と同時上映だった「汚れなき悪戯」がテレビで放映されたのです。もちろん私は観ました。そして私は、2本立てで上映されていたのだから、その内「ルネ・オン・メロディ」もテレビで観られる日が来ると固く信じて待ちました。ところが、とうとうテレビ放映は実現しないまま、ルネの来日はなくなり、ルネが歌う「モントリオール讃歌」もテレビで聴けぬままモントリオール・オリンピックは終わり、失意の私に追い打ちをかけるようにファン・クラブも閉鎖してしまったのでした。
現在、カナダのコミュニティ”Passion Rene Et Nathalie Simard”から公開されている映像や、カナダのルネ・ファンであるChantalさん、エリーズさんのYouTube映像で”Un Enfant Comme Les Autres”を部分的に観ることができ、日本のファンとして嬉しい限りです。劇場に観に行かれた方も、当時観ることができなかった方も、是非この機会にご覧になって下さい。いつもくどいようですが、ケーシーさんのチャンネルは1度、エリーズさんのチャンネルは何度か閉鎖されています。ご覧になる時は、お早めに!