このアルバムは、全曲日本語の曲による完全オリジナルのアルバムです。また、カナダでは、家族や自然や故郷をテーマにした歌がほとんどのルネにとって、その翌年に開催されたモントリオール・オリンピックを意識して作られた「この旗の下で」を除く、12曲中11曲が恋愛の歌というこのアルバムは、いろいろな意味で特別なものだったに違いありません。
今回紹介いたします「朝露のきらめき」は、大好きな女の子と日曜日に逢えるのを楽しみにしている男の子の、可愛らしい恋の歌です。ルネが澄んだ伸びやかな声で、爽やかに歌い上げています。
ルネは、それぞれの曲の歌詞の内容をきちんと理解し、その曲のイメージを的確にとらえて表現することができる歌手です。歌い方や声の調子だけでなく、振り付けも工夫して観客を楽しませてくれるエンターティナーでもあります。そして、とても勘が良い人です。説明すれば一度でその内容を理解してしまうと、当時の通訳だった道上雄峯氏が「完全スケジュール同行記」の中で書いていました。また、どんなに疲れていても、人前で疲れた顔を見せないプロの歌手なのです。その上、大ホールでのコンサートや大歌手との共演にも、プレッシャーで萎縮することのないステージ度胸の持ち主でもあります。決して、ただ可愛いだけの、歌の上手な男の子ではないのです。天使の歌声や人気の上にアグラをかかず、努力してきたからこそ現在のルネが存在するのです。
ルネの魅力が最大限発揮されるのは、TV番組やステージで歌っている時です。全身全霊で歌うルネに魅了されない観客はいないでしょう。第3回東京音楽祭世界大会でも、ルネの歌を聴いた人たちに感動を与え、心をとらえてしまいました。
その時の「ミドリ色の屋根」の印象が強裂すぎたため、他の曲の印象が薄くなってしまったくらいです。曲だけでは、本当のルネの良さが十分に伝わらないと思いますが、歌詞と共に、beboのmusicographiesimardで紹介されている同曲をお楽しみいただきたいと思います。
http://www.bebo.com/MusicAlbum.jsp?MusicAlbumId=2636616829&MemberId=2591195085
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朝露のきらめき
山上路夫/作詞 村井邦彦/作曲 松任谷正隆/編曲
楽しい日曜日 あなたに逢える
空さえあんなにも 明るく晴れた
ドアをあけゆこうよ あなたのもと
朝露 街路樹に かがやいている
世界はきらめく 僕らのために
いつでも二人の 愛を唄って
坂道かけおりて 電車に乗ろう
小さなパンジーの 花束買って
町をゆく人にも 教えたいよ
あなたの素晴らしさ 愛のよろこび
※世界はきらめく 僕らのために
いつでも二人の 愛を唄って※
※~※くりかえし