12月に入り、町並みにはクリスマスのイルミネーションが輝き、すっかり冬の装いです。なのに職場の花壇には、未だに夏の名残のひまわりが…★ 昨年こぼれた種から一足早く咲いていたひまわり。夏の終わりに第2弾の芽がかなり育っていましたが、咲く前に霜にやられてしまうと思っていたのに11月は満開で、地球温暖化の影響を強く感じてしまいました。
facebookではハロウィーンが終わるとすぐにクリスマスに向けての画像が次々とアップされ、キリスト教最大の祭典であるクリスマスへの想いが伺えました。楽しいイベントには便乗して飛びつく日本人とは違い、キリスト生誕の聖なる日を祝うための準備を着々と進めているという感じです。…といっても、楽しむことが大好きな仏系カナダのケベックの方たちは、クリスマスを迎える前から盛り上がっているといった方が的確かも知れません。
ここ数年、12月はクリスマス特集としてルネ・シマールのクリスマス・アルバムやルネが歌った曲、「ルネとカナダでX’masパーティー」等を紹介してきました。(
カテゴリ「クリスマス」参照) 今年は仕事が詰まっているので、今年の夏に入手したカナダのファン・クラブ会誌のクリスマス特集号を紹介していこうと考え、昨夜画像をスキャナーで取り込みました。今回はメープル・シロップについての記事を予定していたため、
サンタ(ペール・ノエル)がルネにプレゼントを渡している記事を紹介いたします。
▲和訳:今年ケベックの全ての子どもたちがサンタから贈られるプレゼント これはルネ・シマールのためだけのプレゼントです
ケベックのメープル・シロップ
さて前回は、ママン・シマールのお料理レシピを紹介いたしました。
実は、たまたま見つけた「
どんな国? どんな味? 世界のお菓子⑥南北アメリカのお菓子」という本の中に、「
カナダのお菓子」として紹介されたメープル・シロップ料理がありました。一緒に紹介しようと記事を仕込んだら、またまた長い記事になってしまったため、分けてして紹介することにしました。…ということで、今回はメープル・シロップとそれを使ったお料理のお話です。
▲シマ姉家の甘味料メープル・シロップ
▲カナダ旅行でお土産に買ってきたメープル・シロップのボトル
私が2度目のカナダ旅行でメープル・シロップにはまったことは過去ログで書きました。 よってシマ姉家の甘味料は「メープル・シロップ」と「カナダ産はちみつ」♪
”
René et Nathalie Simard au cœur de Québec”という番組の中で、ルネとナタリーがヒット曲”
Tout si tu m'aimes ”を歌いながらサトウカエデの樹にぶら下げられたバケツに溜まった樹液を集め、精糖所(sucrerie)の馬車に他のお客さんと一緒に乗って精糖所が経営するレストラン(夏季限定)に行き、タフィーを楽しんでいるYouTube映像があります。「ケベックの心」というタイトルのとおり、この番組は、メープル・シロップだけでなく、ケベックについて取り上げた番組だったので、ケベックの代表的なスターであるルネとナタリーを起用されたのは言うまでもありませんね。
♪YouTube映像”René et Nathalie Simard - Tout si tu m'aimes”
http://www.youtube.com/watch?v=KezysMkNwl4
René et Nathalie Simard présentent leur chanson « Tout si tu m'aimes » dans le cadre de l'émission promotionnelle « René et Nathalie Simard au cœur de Québec »
※過去ログ「ルネ欠乏症解消旅行③」を参照 http://green.ap.teacup.com/rene_simard/88.html
※参考資料
「どんな国? どんな味? 世界のお菓子⑥南北アメリカのお菓子」
監修・著:服部幸應/服部津貴子
発行:(株)岩崎書店
さて、カナダの特産品の中で最も代表的なものはメープル・シロップ。その生産量は、世界に出回るメープル・シロップの80%をカナダ産が占めているという程です。その中でもケベック州は一大生産地で、カナダ全体の92%を占めているそうです。
それもそのはず、メープル・シロップ』は、カナダ開拓時代、先住民族を看病したお礼に作り方を教えてもらった修道女によってその製法がもたらされ、フランス人開拓者の間で広く作られるようになったのが最初とされているものです。ですからケベックは、メープル・シロップ発祥の地なのです。
メープル・シロップの収穫は、雪がとけ始める頃に始まります。カナダの国旗にもデザインされているサトウカエデの甘い樹液は、夜は0℃以下、昼間は0℃以上になる時だけ採れると言われています。
3~4月の収穫時期、メープル・シロップ農家は、家族みんなで大忙しになります。カエデの幹に管を刺し、樹液をバケツに集めるのが昔ながらの方法。最近ではシロップの加工場まで直接チューブでひく所も多くなっていますが、小さい子でもバケツを運ぶなどの仕事があり、メープル・シロップ作りは親から子どもに伝えられる伝統の行事なのです。
この行事のお楽しみは、作業の後の「雪の上の砂糖パーティー」。樹液を煮詰めて作ったシロップを、熱い内にきれいな雪の上にたらすと、柔らかく固まって、タフィーというメープル・キャンディーができます。それを棒に絡め取って、みんなで味わいます。YouTube映像でルネとナタリーが食べているのもこのタフィーです。
こうしてできたメープル・シロップは、お菓子はもちろん料理にも使います。自然の甘みと栄養がたっぷり詰まったメープル・シロップはカナダの食生活に欠かせない物になっています。
今回紹介する「
グラン・ペール・ダン・ル・シロGrand pere dans le sirop」は「
メープル・シロップの中のおじいさん」という名前のお菓子。カナダのケベックで食べられているポヒュラーなデザートのようです。カナダの寒い冬にピッタリの、体の芯から温まるお料理で、中のお団子がおじいさんみたいにしわしわになるところから、この名前がついたのだそうです。
作り方はとっても簡単で短時間で出来ます。先週の日曜日に実際に作ってみましたよ。プルーベリーがメイプルシロップに溶けだして、一見黒豆を浮かせた甘い「すいとん」みたい。でも、お団子はベーキングパウダーが入っているので、出来たてはふんわりとした口当たりで、お味はメープル・シロップを使っているためホットケーキか蒸しパンみたい。最初はしっとりときめが細かくてホロホロと口の中でほぐれますが、少し冷めてくるとシロップを吸ってもちもちしてきます。レシピの半量で作ってみたのですが、とっても甘いので少量でも暖まってお腹も満足♪ それに日本で販売されているメープル・シロップは250gの瓶ですから(
全出の写真参照)、一瓶でちょうど半量より少し多い位。2~3人で食べるなら半量で十分ですが、レシピ通りだとかなり甘いです。外国のお菓子って、日本のものよりも甘みが強いですよね。好みもありますが、水を多め、メープル・シロップを少なめにした方が良いように思います。また、お団子がベーキングパウダーで何倍にも膨らみますので、ティースプーンで丸めたくらいでちょうどよいです。水の量も、煮込んでいる間に蒸発する分や、お団子が吸う分も計算に入れて多めにすることをお勧めいたします。酸味が強い方がお好きな方は、ブルーベリーの量を増やすといいですよ。
メープル・シロップが特産のケベックはブルーベリーも特産品の一つのようで、お土産にはブルーベリーとメープル・シロップのジャムもありますから、このデザートがケベックの代表的なお菓子として紹介されるのも分かりますね。ママン・シマールもルネたちに作っていたのかなと考えると、美味しさも倍になる気がします。
<材料>
メープルシロップ………400ml
水………………………200ml
強力粉…………………2カップ
ベーキングパウダー……小さじ4
塩…………………………少々
牛乳……………………150ml
とかしバター………………60g
ブルーベリー……………1カップ
<下ごしらえ>
・強力粉とベーキングパウダーをふるいにかける。
・とかしバターは、湯せんにかけて作る。
(私は低カロリー低脂肪のマーガリンを使いました)
1 鍋にメープルシロップと水を入れて煮立てる。
2 強力粉、ベーキングパウダー、塩をボウルにいれる。
そこに牛乳ととかしバターを加え、泡立て器で軽く混ぜ合
わせる。
3 2本のスプーンを使い、②の生地を少しずつすくって
まるめ、①の鍋に入れる。鍋にふたをして中火で15分位
煮て生地に火を通す。
4 ③にブルーベリーを入れてさらに5分ほど煮る。
熱い内に器に取り分ける。
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ルネの兄レジスについて3回に分けて取り上げ、その中でナタリーもレジスも現在は引退していると書きました。それは、カナダのサイトでも、レジスの最新の芸能活動については紹介しておらず、レジスの一番新しい映像や画像は、過去ログで紹介した2008年2月28日のルネの誕生日パーティー以降は、父ジャン=ロック・シマール氏の葬儀のみで、どちらもプライベートな場でのものだったため、レジスは芸能界から引退しているものと思ってしまったからです。
年友さんからいただいたコメントに「何をして家族を養っているのか心配。」とあったので、本当に「引退」しているのかどうか気になりだしました。そこで、たまたまfacebookでお友だちになってメッセージをやり取りしていたカナダのDonna Marieさんに確認してみました。
レジスはモントリオールに近いケベックのクラブで歌っているそうです。YouTubeではアップされていませんが、2008年2月28日のルネの誕生日パーティーはプライベートで行われたので、レジスが歌っているクラブだったのかもしれません。レジスはギターを弾き語りしていました。若い頃からでは想像がつかないほど太ってしまっていましたが元気そうでした。レコードは若い時に出したきりのようです。Donna Marieさんもミュージシャンでシンガーと言っていたので、芸能活動は第一線から退いたものの、音楽関係の仕事は続けていたのですね。