この世界の悲しいことの一つは、田中大輔を好いている人間が、あまりにも少ないということだ。
ある時、僕はちょっとした諍いに巻き込まれた。
大ちゃんと共に、上層部に呼び出され、あれこれと注意を受けた。
それはそれで頭に来たのだが・・・。あとから社員が事情を説明してくれた。
「しんぐさんは、○○派と田中派の争いに巻き込まれちゃったんですよ。災難でしたね。」との事。
ニコニコ笑顔で大ちゃんの所へ行って、その旨を伝える。
「大ちゃん、おれは田中派なんだってぇ。派閥争いなんだってぇ。」
田中大輔は、おもむろにあごひげを撫でながら言う。
「ムフ。・・・残りの田中派は誰なのかな?」
僕は、ちょっと考えてからこう答える。
「大ちゃんとおれとトネちゃん・・・かな?・・・他にはいないね。」
田中大輔はニヤリと笑い・・・「田中派、三人ね・・・ムフ」とつぶやいていた。
その後の、僕とトネちゃんとの会話。
「なんかね、派閥争いがあってさぁ、俺たちは大ちゃん派じゃん。だから、向こうの派閥から嫌われてるんだってさぁ。」
「大ちゃん派って誰?」
「だから、大ちゃんとおれとトネちゃんの三人じゃん。」
「えっ?おれ大ちゃん派じゃないし。」
「・・・」
ガーン。
そんなわけで、田中大輔派は・・・、僕一人・・・と。
もちろん、この事実を、田中大輔に伝えることは出来なかったんだよ。・・・哀しすぎるだろ。
ある時、僕はちょっとした諍いに巻き込まれた。
大ちゃんと共に、上層部に呼び出され、あれこれと注意を受けた。
それはそれで頭に来たのだが・・・。あとから社員が事情を説明してくれた。
「しんぐさんは、○○派と田中派の争いに巻き込まれちゃったんですよ。災難でしたね。」との事。
ニコニコ笑顔で大ちゃんの所へ行って、その旨を伝える。
「大ちゃん、おれは田中派なんだってぇ。派閥争いなんだってぇ。」
田中大輔は、おもむろにあごひげを撫でながら言う。
「ムフ。・・・残りの田中派は誰なのかな?」
僕は、ちょっと考えてからこう答える。
「大ちゃんとおれとトネちゃん・・・かな?・・・他にはいないね。」
田中大輔はニヤリと笑い・・・「田中派、三人ね・・・ムフ」とつぶやいていた。
その後の、僕とトネちゃんとの会話。
「なんかね、派閥争いがあってさぁ、俺たちは大ちゃん派じゃん。だから、向こうの派閥から嫌われてるんだってさぁ。」
「大ちゃん派って誰?」
「だから、大ちゃんとおれとトネちゃんの三人じゃん。」
「えっ?おれ大ちゃん派じゃないし。」
「・・・」
ガーン。
そんなわけで、田中大輔派は・・・、僕一人・・・と。
もちろん、この事実を、田中大輔に伝えることは出来なかったんだよ。・・・哀しすぎるだろ。