いよいよ寒くなってきて、もう冬だなぁ・・・なんて想ったりしているけれど、今はまだ秋。まだ秋じゃないか。紅葉だって、これからじゃないか。とかね。
少なくとも、あと一ヶ月ほどは秋なのだから、ちゃんと秋を感じながら生きなければいけないんだよ。
あぁ、イクラ丼が食べたい。
入院中の話。
隣のベッドの関口さんが、ベッドの上でうつ伏せになって雑誌を読んでいた。
おもむろに僕はつぶやく。
「いいなぁ、うつ伏せ」
関口さんは首を傾げてから、ハッと気づく。
「そっか、うつ伏せになれないんだね?そっかそっか。とりあえず、うつ伏せになるのが当面の目標だね!」
そうなんだね。僕は鎖骨の手術をしたため、うつ伏せにはなれない。
うつ伏せになれないだけじゃなく、右側に寝返りを打つことも出来ない。寝返りは左側限定なのだ。
右寝返りは、病院では厳格に禁じられていた。なぜなら、僕の右側の肺には血が溜まってしまっていたからだ。おまけに肋骨が六本も折れてるし、鎖骨もあるし・・・血が溜まってなくても右寝返りは出来ない。
でも、寝返りってのは、眠っている時にも打つのである。
あのね、左側限定の寝返り生活を数日間続けてごらんよ。あのね、不思議なもので、ものすごく右寝返りを打ちたくなるんだよ。それはそれはものすごくね。
で、ある日の夜のこと。
僕は恐怖の中で目を覚ました。
知らないうちに、左側限定寝返りのルールを忘れて・・・忘れてっていうか、寝てるしね・・・右側に寝返りを打ってしまったのだ。
眠りの中で、ミシっと音がした。骨が軋む音がした。鎖骨なのか肋骨なのかはわからない。ミシっという音とともに、激痛が走った。ちょー怖かったのである。
もうすぐ事故から二ヶ月がたとういうのだけど、あのミシっと事件以来、僕は右側寝返りを打っていない。それはそれですごいことだと想う、我ながら。
そんでもって、昨日のこと。
もうそろそろいいんじゃないかなぁ。とね。
恐る恐る右側寝返りへの挑戦ね。
体重の40%くらいを肩に乗せたところで、やめた。だって、怖いし。まだ骨がくっついてないし。やめたやめた。
そんなわけで、もうしばらく左側限定寝返りの日々が続くのであります。
あぁ、秋だなぁ。
少なくとも、あと一ヶ月ほどは秋なのだから、ちゃんと秋を感じながら生きなければいけないんだよ。
あぁ、イクラ丼が食べたい。
入院中の話。
隣のベッドの関口さんが、ベッドの上でうつ伏せになって雑誌を読んでいた。
おもむろに僕はつぶやく。
「いいなぁ、うつ伏せ」
関口さんは首を傾げてから、ハッと気づく。
「そっか、うつ伏せになれないんだね?そっかそっか。とりあえず、うつ伏せになるのが当面の目標だね!」
そうなんだね。僕は鎖骨の手術をしたため、うつ伏せにはなれない。
うつ伏せになれないだけじゃなく、右側に寝返りを打つことも出来ない。寝返りは左側限定なのだ。
右寝返りは、病院では厳格に禁じられていた。なぜなら、僕の右側の肺には血が溜まってしまっていたからだ。おまけに肋骨が六本も折れてるし、鎖骨もあるし・・・血が溜まってなくても右寝返りは出来ない。
でも、寝返りってのは、眠っている時にも打つのである。
あのね、左側限定の寝返り生活を数日間続けてごらんよ。あのね、不思議なもので、ものすごく右寝返りを打ちたくなるんだよ。それはそれはものすごくね。
で、ある日の夜のこと。
僕は恐怖の中で目を覚ました。
知らないうちに、左側限定寝返りのルールを忘れて・・・忘れてっていうか、寝てるしね・・・右側に寝返りを打ってしまったのだ。
眠りの中で、ミシっと音がした。骨が軋む音がした。鎖骨なのか肋骨なのかはわからない。ミシっという音とともに、激痛が走った。ちょー怖かったのである。
もうすぐ事故から二ヶ月がたとういうのだけど、あのミシっと事件以来、僕は右側寝返りを打っていない。それはそれですごいことだと想う、我ながら。
そんでもって、昨日のこと。
もうそろそろいいんじゃないかなぁ。とね。
恐る恐る右側寝返りへの挑戦ね。
体重の40%くらいを肩に乗せたところで、やめた。だって、怖いし。まだ骨がくっついてないし。やめたやめた。
そんなわけで、もうしばらく左側限定寝返りの日々が続くのであります。
あぁ、秋だなぁ。