ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

寿司弁当がいいよ。

2016-12-16 02:01:16 | Weblog
今朝の話。

朝8時の話。

外で誰かが呼んでいる・・・声がする。ような気がする。

朝の8時である。

朝の8時に家に来るのは郵便屋さんくらいしかいないような気がする。しない?

もしかしたら、誰かが現金を送ってくれて、それを郵便屋さんが「現金書留でーす」と運んで来てくれたのかもしれない。あっ、きっとそうに違いない。だって、朝の8時だから。

判子を持って玄関を開けて、「現金ですか?」と聞こうと思ったら、そこに立っていたのは郵便屋さんではなかった。

そこに立っていたのは、行きつけの寿司屋の大将だった。

なんで?朝8時に?寿司屋の大将が?ってことである。

寿司屋の大将は「寒いよ、寒いよ、ストーブつけてよ」と言っている。

僕は少し混乱している。

朝の8時に、寿司屋の大将が家に来て、白い息を吐きながら、寒いからストーブをつけろと言っている。

混乱している。

朝の8時に薪ストーブに薪を入れて火を点ける。ゴーゴーと薪が燃え始めると、大将は、「あぁ、あったけぇ」と言った。

大将は、ビニールに入った包みを僕に渡す。

「弁当を持って来たから、食え」と言う。

ビニール袋の中にはお弁当箱が入っていて、手作りのお弁当が入っている。

「自分で食えばいいじゃん。むしろ、大将、自分で食いなよ」と僕は言う。

朝の8時に弁当のなすり合いをするのである。

寿司を持ってこいよ、寿司を。と思いながら僕は、大将の弟が作った「野菜炒めシュウマイ弁当」を薪ストーブの横で食うのである。

大将は、9時になると、空になった弁当箱を持って、帰っていった。

メラメラと燃える薪ストーブの火を見つめながら、僕はまだ混乱しているのである。

なんなんだ?
なんだったんだ?