ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

#00 オオカミ少年は何処へいく?

2016-12-17 01:14:33 | Weblog


下北沢でつけ麺を食べた。エムケイと。

前回の下北沢のつけ麺は大失敗だった。だから、今回は、美味しいつけ麺を食べたい!と、エムケイに宣言しておいた。
駐車場からライブハウスへと歩く道。ふと気づくと、隣にいるはずのエムケイがいない、

あれ?と思っていると、向こうの方から駆けてきた。「あそこのつけ麺、どうよ?」

「銀座いしい」。比内地鶏でとったスープ。ドロドロしていて、美味。超極太麺で、美味。おーいしー。


ラウンの話。

ラウンのオーナー吉田さんにいつも聞かれることがある。

「今日は何人くらいですか?」

うーんとぉ、今日は日取りが悪いみたいでぇ、そんなに来ないんですよぉ〜。と僕は答える。

吉田さんがテーブルやイスをセッティングしているのを見て、僕は言う。

吉田さん吉田さん、そんなにイスは要らないと思いますよ。今日はほんとに日取りが悪いみたいで・・・。

ラウンで初めてのソロライブは、定員をはるかにオーバーしてしまい、ギューギュー詰めになってしまった。
それはそれで理由がある。久しぶりのライブだったから。

2回目と3回目は最初よりは減ったが、満杯になった。

今回は4回目。12月ってのは、人の入りが悪いんだね。ほんとに。届くメールも、欠席ばかり。
そりゃあ、そうだよ、12月だもん。

さて、開場は6時。チラホラとお客さんがやってくる。
師走の忙しい時にすいません!という気持ちになる。

6時半頃になって、会場の3分の1くらいが埋まる。
師走の忙しい時にありがとうございます!という気持ちになる。

6時50分、開演10分前。あれ?空席が目立ちすぎじゃない?あれ?
さすがのエムケイも心配顔になっている。

7時。開演。ちらほらと空席。うーん・・・師走だからなぁ。でもなぁ、来るって言ってた人がいないなぁ、何人も。師走だからかなぁ。

ソロワンマン。長丁場である。お客さんの出足が鈍くても、歌い始めなければならない。

さて、第2部の中盤辺りか。僕は、ふと客席を見て驚いた。
「満席やん」。客席は若干ギューギュー気味なのである。
さっきまでスカスカだったのに。

小さなライブハウスを埋め尽くす人々。
その人々が、みんな僕の唄を聴きに来てくれている。この師走の忙しい時に。

こんな幸せなことがあるだろうか?

ライブの時にも話したが、「こんな幸せなことがあるだろうか・・・」なのである。

いつも来てくれる人も、懐かしい人も、初めましての人も、みんなみんな、優しい瞳で唄を。

路上みたいなライブハウスに、唄と笑い声があふれるのである。唄と笑い声しかないのである。

下北沢ラウン。世界の片隅のほんのちっぽけなハコの中の出来事。

とりあえず伝えたいのは、僕はすごく幸せでした。ということ。

そして、吉田さんに伝えたいのは、
「ちがうんです!ほんとに!みんな来られないって言っててね。あれぇ、おかしいなぁ?いやぁ、イス、足りて良かったっす。さすが吉田さんですね!」

きっと次のラウンでも僕は言うのだろうな。本気で。
「いや、今日こそ、ほんとに、全然お客さん、来ないっす!」

へへへ。