二曲目。「イノセントスカイ」(未発表)。
ビッグバンの続き。みんな22歳。ひとりだけ21歳だったかな。どうだったかな。
ビッグバン発起人の清水薫とは渋谷のアコースティックライブハウスで出逢った。
初めて清水薫のステージを観た時は、「世の中にはこんなに凄い奴がいるのか」と衝撃を受けた。
渋谷のライブハウスで二度目に一緒になった時、僕の方から声を掛けた。「凄い奴と仲良くなりたい」、そう思ったからだ。
清水薫と僕は、その時21歳だった。
どうでもいいことだが、清水薫は電話を掛けてくる時、必ずフルネームを名乗る。
「おう、シミズカオルだけどよぉ」という感じだ。
しばらく実家へ帰っている時なども、実家へ電話を掛けてきてフルネームを名乗るものだから、うちの母親は「シミズカオル君から電話よ」などと言っていた。なんでフルネームを名乗るんだろう?
ある日、清水薫が電話を掛けて来て言った。
「なぁシング、バンドやろうぜ」
それで出来上がったのが、ビッグバンである。
清水薫はアコースティックギターを弾きながら歌う人である。つまりボーカルである。
普通は、ボーカルがバンドに誘うのはギターだったりベースだったりドラムだったりする。・・・普通はね。
僕は唄うたいとして渋谷のライブハウスに出ている時に清水薫と知り合っているのだから、やはり僕もボーカルなのである。
つまり、ボーカルがボーカルに、「一緒にバンドを組もうぜ」と誘っているのである。
清水薫は、ギターとドラムには当てがあると言う。
僕は思う・・・ロントモはバンドをやりたがっていたなぁ・・・ベースはワタがやってくれるかなぁ・・・。
ビッグバンと言うバンドが面白かったのには訳がある。みーんな、我が強い。人柄の我というよりは、紡ぎ出す音楽の我が強いのである。強すぎるのである。
まずはツインボーカルである。それぞれ我の強いボーカルが二人。我の強さでは、僕よりも清水薫の方が勝る。両者ともにメロディメーカーである。
ギターのリョウは、曲の全般に渡り、ずっとメロディーを奏でている。そのメロディーが天才的に素晴らしい。ギターのメロディーだけを一曲分ずっと聴いていられるくらい、イカしたメロディーを奏でる。
ジュディ&マリーのLover Soulという曲をご存知だろうか?
あの曲のタクヤのギターを聴いた時、「あっ、リョウのギターだ!」と僕は思った。ギターがずっと歌っているのである。
コードなんて弾かない。
リョウは、ずっとギターで歌っている。
ベースのワタ。ワタのベースもまたメロディー過ぎるほどのメロディーである。これもまた、ベースラインを一曲分歌えるほどである。
ワタはいつもどんな時も、鼻歌でベースラインを歌っている。考えている。そして、予想もつかないベースラインを曲に乗っけてくるのである。
ボトムなんて支えない。
ワタは、ずっとベースで歌っているのである。
サックスのロントモ。言わずもがな、サックスにはコードがない。ただのメロディーである。サックスソロってのもあるが、ソロじゃない時は箇所箇所で、メロディーとして入ってくる。
おわかり頂けただろうか?
ドラムの味岡アキラ以外、全員がメロディーなのである。全員がずっと、メロディーを弾き奏でているのである。
そんなんで音楽として成立するのか?と問われれば・・・僕は、「わからない」と答える。
でも、たぶん、成立するんだと思う。だってライブ、やったし。
ただ、これだけは確かだ。
すげぇ、楽しかった。信じられないくらい、楽しかった。
「Innocent Sky」
きっと君はいつもの場所で全てに祈りを捧げている
翼を傷めたカナリアみたいに
無くしたくないものばかりで 見えないフェンスに囲まれて
身動き出来ず助けを待ってる
独りぼっちでもきっと戦えるよ
目の前の壁を一つ乗り越えたら歩き出せる
ガラス越しに見えてるミッドナイト
うつむいて笑ってるムーンライト
三日月に腰掛けた天使を探そうよ
泣いてる彼女にキスをして
チープなジョークを決めこんで
通りすがりの夜の囁き 聞こえるだろう
きっと僕はいつものように ルールからはみ出してばかりさ
見失いそうになるよDreams & Truth
タフになんてなれやしないよ 恐さと迷いの繰り返しで
不安の中全てが埋もれていく
見えない敵は自分の中にいるよ
昨日よりももっと素敵な所へいきたいだけさ
背中越し光るイノセントスカイ
夜空に輝いてるスターダスト
すがるもの全てを捨てきって探してる
夜明けまではまだ遠すぎて
怯える彼女の手を引いて
通りすがりの街のざわめき見えるだろう
退屈を紛らわせるようにその手を伸ばせばいいよ
強さと弱さの狭間で頭を抱える
うまくやれるよきっと 君の涙は綺麗だ
見えるだろう?
ビッグバンの続き。みんな22歳。ひとりだけ21歳だったかな。どうだったかな。
ビッグバン発起人の清水薫とは渋谷のアコースティックライブハウスで出逢った。
初めて清水薫のステージを観た時は、「世の中にはこんなに凄い奴がいるのか」と衝撃を受けた。
渋谷のライブハウスで二度目に一緒になった時、僕の方から声を掛けた。「凄い奴と仲良くなりたい」、そう思ったからだ。
清水薫と僕は、その時21歳だった。
どうでもいいことだが、清水薫は電話を掛けてくる時、必ずフルネームを名乗る。
「おう、シミズカオルだけどよぉ」という感じだ。
しばらく実家へ帰っている時なども、実家へ電話を掛けてきてフルネームを名乗るものだから、うちの母親は「シミズカオル君から電話よ」などと言っていた。なんでフルネームを名乗るんだろう?
ある日、清水薫が電話を掛けて来て言った。
「なぁシング、バンドやろうぜ」
それで出来上がったのが、ビッグバンである。
清水薫はアコースティックギターを弾きながら歌う人である。つまりボーカルである。
普通は、ボーカルがバンドに誘うのはギターだったりベースだったりドラムだったりする。・・・普通はね。
僕は唄うたいとして渋谷のライブハウスに出ている時に清水薫と知り合っているのだから、やはり僕もボーカルなのである。
つまり、ボーカルがボーカルに、「一緒にバンドを組もうぜ」と誘っているのである。
清水薫は、ギターとドラムには当てがあると言う。
僕は思う・・・ロントモはバンドをやりたがっていたなぁ・・・ベースはワタがやってくれるかなぁ・・・。
ビッグバンと言うバンドが面白かったのには訳がある。みーんな、我が強い。人柄の我というよりは、紡ぎ出す音楽の我が強いのである。強すぎるのである。
まずはツインボーカルである。それぞれ我の強いボーカルが二人。我の強さでは、僕よりも清水薫の方が勝る。両者ともにメロディメーカーである。
ギターのリョウは、曲の全般に渡り、ずっとメロディーを奏でている。そのメロディーが天才的に素晴らしい。ギターのメロディーだけを一曲分ずっと聴いていられるくらい、イカしたメロディーを奏でる。
ジュディ&マリーのLover Soulという曲をご存知だろうか?
あの曲のタクヤのギターを聴いた時、「あっ、リョウのギターだ!」と僕は思った。ギターがずっと歌っているのである。
コードなんて弾かない。
リョウは、ずっとギターで歌っている。
ベースのワタ。ワタのベースもまたメロディー過ぎるほどのメロディーである。これもまた、ベースラインを一曲分歌えるほどである。
ワタはいつもどんな時も、鼻歌でベースラインを歌っている。考えている。そして、予想もつかないベースラインを曲に乗っけてくるのである。
ボトムなんて支えない。
ワタは、ずっとベースで歌っているのである。
サックスのロントモ。言わずもがな、サックスにはコードがない。ただのメロディーである。サックスソロってのもあるが、ソロじゃない時は箇所箇所で、メロディーとして入ってくる。
おわかり頂けただろうか?
ドラムの味岡アキラ以外、全員がメロディーなのである。全員がずっと、メロディーを弾き奏でているのである。
そんなんで音楽として成立するのか?と問われれば・・・僕は、「わからない」と答える。
でも、たぶん、成立するんだと思う。だってライブ、やったし。
ただ、これだけは確かだ。
すげぇ、楽しかった。信じられないくらい、楽しかった。
「Innocent Sky」
きっと君はいつもの場所で全てに祈りを捧げている
翼を傷めたカナリアみたいに
無くしたくないものばかりで 見えないフェンスに囲まれて
身動き出来ず助けを待ってる
独りぼっちでもきっと戦えるよ
目の前の壁を一つ乗り越えたら歩き出せる
ガラス越しに見えてるミッドナイト
うつむいて笑ってるムーンライト
三日月に腰掛けた天使を探そうよ
泣いてる彼女にキスをして
チープなジョークを決めこんで
通りすがりの夜の囁き 聞こえるだろう
きっと僕はいつものように ルールからはみ出してばかりさ
見失いそうになるよDreams & Truth
タフになんてなれやしないよ 恐さと迷いの繰り返しで
不安の中全てが埋もれていく
見えない敵は自分の中にいるよ
昨日よりももっと素敵な所へいきたいだけさ
背中越し光るイノセントスカイ
夜空に輝いてるスターダスト
すがるもの全てを捨てきって探してる
夜明けまではまだ遠すぎて
怯える彼女の手を引いて
通りすがりの街のざわめき見えるだろう
退屈を紛らわせるようにその手を伸ばせばいいよ
強さと弱さの狭間で頭を抱える
うまくやれるよきっと 君の涙は綺麗だ
見えるだろう?