土砂降り羅臼くん。

すぐそばに国後島。
雨雲の向こうに国後島。

きたさんとパークゴルフをしにきた。

受付で300円払った途端に土砂降りの雨になった。

なんなんだ？

寝てんのか？死んでんのか？

キャンプ場を歩いていると、おじさんから声を掛けられる。

「きたさん、寝てんのか？」

僕は答える。

「昨夜の8時から、ずっと寝てる」

おじさんは言う。

「生きてんのか？」

僕は答える。

「死んでんじゃないですか？」


きたさんのテントの前にキャンプ場の管理人が立っている。

僕を見つけると、管理人は言う。

「寝てんのか？」

僕は答える。

「昨日の8時から、ずっと寝てる」

管理人が言う。

「死んでんじゃないのか？」

僕は答える。

「たぶんだけど、死んでますね」


そんな羅臼の午前中。

グッドモーニング羅臼の鹿。

夜になると、キャンプ場に鹿がピョコピョコとやって来る。
大きな鹿が五頭もいると、大きな鹿がすぐそばに五頭もいたりすると、ちょっとビビる。

近づくと、ドッドッドと音を立てながら鹿が少しだけ移動をする。
ドッドッドっと重たげな音を立てながら体当たりされたら、大型バイクに轢かれるのと同じくらいの衝撃がありそうだ。

グッドモーニング羅臼の鹿。

そろそろ旅に出たい。そんなことを思いながら、もう少し鹿が草を食む姿を眺めながら、羅臼にいる。