閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

常連客

2011-04-08 18:14:47 | 閃き
出張中の事である

移動の途中、JRのホームにある立ち食い蕎麦屋(うどん屋)に立ち寄った

ちょうど帰りの時間帯、私は乗り継ぎの僅かな時間に小腹を満たすことにした

食券を自販機で購入し、店内に入ると既に入口付近に陣取っていた何人かの先客をかい潜って、カウンターの奥に落ち着いて、食券を渡した

周りを観るとサザエさんのお父さんみたいな風貌の老紳士が枡酒を飲み、出汁に浸したかき揚げを肴に飲んでいた

暫くして隣の客にはチューハイに同じく出汁に浸したかき揚げが運ばれてきた

酒やチューハイは自販機メニューにあったかも知れないが、出汁に浸したかき揚げなんて有ったかな?と考えていると、私の蕎麦が出来てきた

早速、アツアツのドンブリを抱えて、落語の時蕎麦を思い出しながら啜っていると

先客達は、あっという間に酒と肴を平らげて、ホームに入ってきた電車に向かっていた

私の様に熱い蕎麦など食べていては、乗り損なわないまでも、座れないだろう

仕事が終わり、通勤時間の僅かな時間を有効にするように考えられたパターンなのだろう

ホームの立ち食い蕎麦屋の常連客は、時間の達人でもあるのだ
コメント
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