閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

東京事情

2015-12-01 12:57:28 | 閃き
先日お会いした東京本社の担当者と打合せの途中で休憩していた時のお話し


その担当者は今年になって自らが住むマンションの管理組合長に就任した

就任早々にマンションのリフォームの契約書に署名捺印する様に前任者から言われ、ちょうど交替の時期でもあったので新旧の組合長が業者との契約書にサインをしたという

ここまでのお話しなら、基礎工事の手抜きでマンションが傾いた事も無く、耐震計算を誤魔化していた訳でも無いので、よくあるリフォームのお話しだと聞いていた

お話しを聴いていく内に、何故この時期にリフォームすることになったか気に掛かったのでお尋ねした


築何年経過しているかは知らないが、古くなったのでリフォームしなければならなくなったというが、実は東京オリンピックを2020年に控えて東京では建築ラッシュになることが予測され、恐らく2018年には一般の建築が出来なくなると言われているという

東日本大震災の時もそうであったが、日本全国の建築業者はリーマンショック後の公共事業縮小(民主党の事業仕分けの影響)で廃業が進み事業所自体が少なくなっている

そこに大きな災害などが起きても、対応出来る業者が不足していて、思うように復興が進まないという状況が発生した

建築業者が不足しているなら増えそうな気もするが、災害のような一過性の需要では直ぐに需給バランスが壊れて廃業の憂き目に会うのが目に見えているし、既存の建築業者は若者が不足して高齢化している為に、後継者不足でどんどん廃業して行く見通しなのだという


そんな改善されない状況のまま東京オリンピックを迎えるのだが、その準備は思うように進んでいない

国立競技場の問題でもそうだが、計画から着工までに時間が掛かりすぎる為、仕事を先送りしているようなものだから、2018年以降に建築業者不足が堅調になるというのだ

そのマンションのリフォームもその点を見越して早めに決断したという


最近、東京近郊の不動産投資会社からのお誘いが多くなってきている

それは、東京オリンピックに関係して建築業者が不足してくると、建築資材や建築費用が高騰する為に、マンションの価格も高くなるので、投資として保有しておいて高くなったら売却して利益を得るという仕組みのようだ

しかし、それもちょっと考えると変なことだ


例えば東京の何処かにリフォームした中古マンションを3000万円で購入したとする

それが東京オリンピックが近くなって、本当にマンション価格が高騰して、例えば同じような条件で4000万円に高騰したとしても、所有するマンションがその価格で売却できるという保証はどこにも無いし、東京オリンピック開催時に、マンションを購入しなければならない理由はどこにも無い

それは、取らぬ狸の皮算用である


さてさて、この情報、あなたならどうしますか?
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