柳原蛭子神社の『十日えびす大祭』に行きました。
柳原蛭子神社は、JR兵庫駅の東方徒歩約5分の位置にあります。
JR兵庫駅南口駅前広場に多くの屋台が出ていたのには驚きでしたが、そこから参道に至る道筋の両側にびっしりと屋台が出店しており、お祭りの盛大さを弥が上にも感じさせてくれます。
柳原蛭子神社では、総本山の西宮神社と同じ日の3日間に亘って『十日えびす』のお祭りが行われます。
・1月 9 日 宵えびす
・ 10日 本えびす
・ 11日 残り福
1月9日は夕刻から宵えびすとなりますが、朝から巫女さんによる「神楽祈祷」や淡路人形浄瑠璃の『戎舞奉納神事』などが行われています。
『戎舞奉納神事』は、
①11:00~
②12:00~
③13:30~
④14:30~
の4回行われます。ひょうきんな語りと振りで観衆の笑いを誘いながら、えびす様と村人との関わりを表現しています。
【えびす様とえびす神社の豆知識】
えびす神社は、恵比寿(えびす)或いは蛭子(ひるこ)或いは事代主(ことしろぬし、言代主神)を祭神とする神社。
ひるこ(水蛭子、蛭子神、蛭子命)は、日本神話に登場する神。
『古事記』では、国産みの際、伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと)との間に最初に生まれた御子神。
しかし、子作りの際に女神である伊耶那美命から誘った事が原因で不具の子に生まれたため、葦の舟に入れられ、淤能碁呂島(おのごろじま:国産み・神産みの舞台)から流されてしまう。
淤能碁呂島(おのごろじま、自凝島)は一般的には架空の島と考えられているが、淡路島や、紀伊水道の沼島、紀淡海峡の沖ノ島、播磨灘の西島、博多湾の能古島、玄界灘の小呂島、屋久島、奈良県吉野地方を中心とする紀伊半島山岳地帯が該当するという諸説もある。
流された蛭子神が流れ着いたという伝説は日本各地に残っている。
日本沿岸の地域で、漂着物を“えびす神”として信仰するところが多く、“ひるこ”が“えびす(恵比寿・戎)”と習合・同一視されるようになった。
事代主(ことしろぬし、言代主神)は大国主命(おおくにぬしのみこと)と神屋楯比売(かむやたてひめ)との間に生まれた子とされているが、元々は出雲ではなく大和の神とされ、国譲り神話の中で出雲の神とされるようになったとされる。
えびす神社は全国に多くあり、夷神社、戎神社、胡神社、蛭子神社、恵比須神社、恵比寿神社、恵美須神社、恵毘須神社などとその表記は多彩である。
関西では、「えべっさん」とか「えびっさん」などと親しみを込めた呼び方もされている。
全国の代表的な『えびす神社』については、下記のひるこ神系、事代主神系の主な神社を参照
<参考>
・柳原蛭子神社ホームページ
・平成23年十日えびす大祭のご案内