今年は、東京では7月6日に、関西、西日本では8日に、平年より6日~15日早く梅雨が明けたと気象庁の発表がありました。神戸では6日頃から暑い日々が続いています。
毎年5月頃から耳にし始める「夏日」とか「猛暑日」。また7月になれば「今週は30℃以上の日が続きます。熱中症に注意してください。」との気象予報士の呼びかけ。こういった気温の基準が気になります。
WMO (World Meteorological Organization;世界気象機関)の規則に則り、わが国では地上1.5mの高さで、直接外気に当てないようにして、気象庁によって測定される気温が正規の気温となります。
いま気になっている気温は「日最高気温」或いは「日最低気温」と呼ばれているもののようです。すなわち0時から24時までに観測された気温の最高値を最高気温(或いは日最高気温)、最低値を最低気温(或いは日最低気温)といいます。
では、最初に気になっていた呼称の基準はどうなっているのでしょう。
<最低気温>
冬 日(ふゆび)
日最低気温が0℃未満の日。
真夏夜(まなつや)
夜間(日没から翌朝の日の出までの間)の最低気温が20℃以上のこと。
熱帯夜(ねったいや)
夜間の最低気温が25℃以上のこと。
<最高気温>
真冬日(まふゆび)
日最高気温が0℃未満の日。
夏 日(なつび)
日最高気温が25℃以上の日。
真夏日(まなつび)
日最高気温が30℃以上の日。
猛暑日(もうしょび)
日最高気温が35℃以上の日。
≪気象用語の平年(平年値)とは≫
1935年の国際気象機関(世界気象機関の前身)の会議において、30年間を平年値の統計期間とし、10年ごとに更新するようにとの勧告がありました。日本では、気象庁が1921年~1950年の期間以降、西暦の末尾が1となる年に10年ごとに更新されています。
現在は、2011年~2020年までの10年間(2010年代)に該当し、1981年~2010年の30年間の平均値が“平年”値として用いられています。
気象観測値、季節変動やそれに伴う生物の活動状況などが平年値として集計されています。
●気象観測値;気温、降水量、風速、積雪量など
●季節変動;初雪・終雪、初霜・終霜、桜の開花日・満開日、紅葉日、春一番、梅雨入り・梅雨明け、台風の発生数・上陸数・接近数、海明け、流氷接岸初日、流氷初日、初冠雪など
【関係サイト】
○ 気象庁ホームページ ― 気温・湿度の説明 ―
○ 異常天候早期警戒情報における熱中症注意