10月30日11:00に近畿地方で “木枯らし一号” が吹いたと、気象庁大阪管区気象台の発表がありました。
また、関東地方についても東京管区気象台で同日時に“木枯らし一号”が吹いたとの発表がありました。
雨となった昨日(2017.10.29)から一転して、今日は朝から晴れています。
ただ、晴れても穏やかとはいきません。台風22号から変わった低気圧が急発達し、北よりの風が強く吹きました。気象庁では、東京都心で午前5時半までに最大風速7.2m/sを観測しており、この冷たい北風が「木枯らし1号」となる可能性は高いと考えていました。
また、台風22号の温帯低気圧が爆弾低気圧になることへも注意が必要です。
東京地方で木枯らし1号が発表され、去年より10日早い木枯らしとなります。
また、近畿地方も日中は北風が強く、「木枯らし1号」となりました。こちらは去年に比べると1日遅い発表になります。
木枯らしが吹くということは、上空には冷たい空気が流れ込んでくる証拠です。夕方以降は一層、冷え込みが強まりますので、今日は冷たい風への備えが必要になりそうです。
気象庁は10月半ばから11月末にかけて、二十四節季でいうなら凡そ霜降(そうこう)から小雪(しょうせつ)の期間において、西高東低の冬型の気圧配置になった時、北よりの風速8メートル以上の風が吹くとその風を「木枯らし」と認定します。そして関東地方と近畿地方について、毎秋最初の木枯らしを木枯らし一号(こがらしいちごう)として発表します。
木枯らしは「1号」のみ発表されます。「木枯らし1号」が観測されたとき以降、同じ年に同様の北風が発生した場合には、俗に「木枯らし2号」「木枯らし3号」と呼ぶことがありますが、気象用語ではなく、気象庁もそのような発表はしません。
冬が近づいています。またぞろ強風、雨、高波、急激な冷え込み、降雪等による被害が齎されることがあり、心配です。
油断せず、初冬の嵐への十分な対策が必要です。
【気象庁のプレスリリース】
○ 東京管区気象台
○ 大阪管区気象台