スケルトンハウス‐きまぐれCafe

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桜前線2020年

2020-03-29 19:19:28 | 日記・エッセイ・コラム

 



 今年は、中国・武漢発の新型肺炎コロナ・ウイルス(COVID-19)のニュースで持ち切りとなっており、テレビでは桜前線の話はあまりありませんでした。

 3月26日には東京オリンピックの聖火リレーがスタートする予定でしたが、3月23日(月)にはWHOやIOC談が発表され、会期の延期等も検討されていました。安倍首相は3月24日の電話会見で、オリンピック開催の1年程度の延長をバッハIOC会長に申し入れしたとのことです。



 そんな中、気象予報会社のウェザーマップでは、一月下旬から「さくら開花予想」を発表しています。

 また、今年は暖冬とのことでしたが、「春一番」どころか2月に入ってから「初雪」のニュースも聞きます。

 それにもかかわらず、桜前線は今、どんどん北上しています。

01_forecast

02_forecast-20200326



 株式会社ウェザーマップの“桜開花予想2020”(2020年3月26日時点)によれば、主な地点の開花及び満開日は次のように観測・予想されています。

03_forecast-20200326-2

 今日3月28日(土)、既に開花宣言された地域も多いのではないかと思います。

***** ウェザーマップ【3月26日「ひとくち解説」】の予想は以下の通りです **************************

  東京では14日に観測史上最も早く開花し、22日には満開となり見頃を迎えています。その他の各地も、続々と平年より早く開花しています。東北なども記録的に早い開花となるかもしれません。ただ、九州や高知など温暖な地域では、暖冬の影響が大きいためほぼ平年並みの開花となっています。
 前回3/23発表の予想と比べて、大きな変化はありません。

 今年の冬は、寒気が流れ込んでも北日本までのことが多く、西日本を中心に大幅な暖冬となっています。このため、休眠打破は鈍く花芽の成長も鈍いとみられます。
 一方、1月・2月も春のような暖かさの日が多く、3月も一時的な寒の戻り以外は気温がかなり高めの状態となっています。暖冬の影響よりも1月下旬以降の高温の影響が非常に大きいとみられるため、平年より大幅に早い開花となりそうです。九州や四国など暖冬の影響が大きい地域は、平年並みの所もあるでしょう。
***********************************************************

≪桜前線・開花予想について≫

 「桜前線(さくらぜんせん)」という言葉はマスコミによる造語で、1967年(昭和42年)頃から用いられてきたようです。
 日本各地の桜(主にソメイヨシノ)の開花予想日の等期日を結んだ線図のことです。天気図の前線のように、南から北へ、高度の低い所から高い所へ、進んでいくことから、このように呼称し始めたようです。

 気象庁は、1951年(昭和26年)から桜の開花日・満開日の観測・予報の発表をしていましたが、2009年(平成21年)でこの予想情報の提供を終了し、2010年(平成22年)以降は、株式会社ウェザーニューズ、株式会社ウェザーマップ、一般社団法人日本気象協会の民間3業者が行うようになりました。
 しかし、開花・満開状況の生物季節観測情報は継続的に提供されています。

 気象庁による桜の開花日・満開日の観測は、主にソメイヨシノを標本木としています。
 なお、北海道の北部及び東部はエゾヤマザクラまたはチシマザクラを、沖縄・奄美地方は、カンヒザクラを標本木としています。

 開花のメカニズムは、花芽が前年の夏以降に形成され、秋・冬の一定期間の低温を経て春の気温上昇とともに生長して開花します。
 開花予想は、この花芽の生長が気温に依存する性質を利用して行われています。
 以前は、各地の標本木の蕾を採り、その都度重さを量る方法で各気象台が生育状態を確認していましたが、1996年(平成8年)からは、標本木観察に加え、過去の開花日や平均気温、その年の気温の状況や予想など多くの関連データを基にして、前年秋からの平均気温の積算値を考慮する方法で、コンピュータを用いて全国のデータを計算しています。

 標本木は、気象庁の標本木です。各気象台内や、その周辺にあります。

 開花は標本木で5〜6輪以上の花が開いた状態。満開は標本木で80%以上の花が開いた状態とし、それぞれの状態になった最初の日を開花日、満開日としています。

「休眠打破」とは

 桜は夏に翌春咲く花芽を形成する。いったん休眠に入った花芽が、冬季に一定期間低温にさらされ休眠から覚めること。その後の気温上昇と共に花芽は成長して開花に至る。冬暖かすぎると春先の気温が高くても開花が遅れることがある。

〔トピックス〕
・ 気象庁は14日、東京都心(千代田区 靖国神社の標本木で5輪)で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表しました。全国で最も早く、東京の観測史上 (1953年以降)でも最も早い開花となりました。
東京で開花が最も早かったのは2002年と2013年の3月16日で、これを2日更新しました。平年より12日、昨年より7日早かったことになります。東京の桜は23日に満開となる見込みです。

・ 18日、横浜地方気象台(神奈川県の標本木がある)は桜(ソメイヨシノ)の開花を発表しました。平年より8日早く、昨年より3日早い開花で、統計開始以来、2番目に早い開花です。(2013年、2004年、1990年も3月18日に開花しています。最も早い開花は3月15日で、2002年に観測されました。)

・ 3月20日は、低気圧の接近や発達に伴って北日本や北陸で非常に強い風が吹き、荒れた天気になりそうです。北日本や北陸では雨や雪の降る所が多く、強風で傘が役に立たないおそれも。暴風や高波に警戒が必要です。関東から西日本は広く晴れて、空気も乾いてきそうです。午前中を中心に風が強く吹くため、飛ばされないようしっかり留めてください。

・ 京都地方気象台は22日、京都市内で桜(ソメイヨシノ)の開花を観測したと発表した。記録的な暖冬の響で平年より6日早く、昨年より5日早かった。

・ 桜の開花は全国的に平年より早く、北陸、信越、東北で記録的な早い開花に。3月末には、九州から福島にかけて満開になるところが多いでしょう。(日本気象協会発表の「2020年 桜開花予想 第6回(2020年3月26日)」)
  今週は、九州から東海の広い範囲で続々と咲き始め、開花ラッシュとなっています。



【関係サイト】

 ○ 気象庁 2020年のさくらの開花状況

 ○ 株式会社ウェザーマップ さくら開花予想

 
 ○ 一般社団法人日本気象協会 桜の開花予想

 ○ 株式会社ウェザーニューズ さくら開花情報

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