小野市の浄土寺に行きました。(2015.03.17.TUE)
山号を極楽山とする高野山真言宗のお寺で、仏師快慶の大作、国宝の巨大な「阿弥陀三尊像」が特に著名です。各地から観光・参拝客が多く訪れています。この日も岡山からの観光バスが駐車場にやってきました。
当寺は、戦後再編成された新西国三十八霊場の客番霊場(番外霊場)5か寺の一つに指定されています。
実質的な開山は平安時代末~鎌倉時代の僧で、東大寺大仏・大仏殿の鎌倉復興に尽力した重源です。治承4年(1180年)、平重衡の軍勢による南都焼き討ちで焼け落ちた東大寺大仏殿再興の大勧進となった重源が、大仏再興事業の拠点として、伊賀(三重県)、周防(山口県)など日本の7か所に造った東大寺の「七別所」の内の「播磨別所」がこの浄土寺です。
(本堂:薬師堂 本尊;薬師如来坐像)
(開山堂;開祖重源上人の坐像を安置)
東大寺に手向山八幡宮があるように、浄土寺でも境内に鎮守八幡宮が建てられています。鳥居、拝殿、本殿が配置されています。
浄土堂(阿弥陀堂)中央には国宝の大きな木造阿弥陀三尊像が納められています。阿弥陀三尊像背後の浄土堂の蔀戸(しとみど)を開け放つと、背後から光が入り、晴れた日の夕刻には堂内全体が朱赤に深く輝くように染まります。雲座の上に位置する三尊像が浮かびあがって来迎の風景を現しているかのような光の演出効果を齎しています。
境内裏山には、江戸時代後期につくられたとされる「東山四国八十八ヵ所」があります。四国八十八ヵ所巡りの寺院の本尊と弘法大使が祀られており、一周約1500m・30分のコースで、コース内には10000本以上の紫陽花が栽培されています。
当寺の左右には塔頭寺院の宝持院と歓喜院が残っています。この日、「納経は宝持院で・・・」との張り紙がありましたが、浄土堂拝観(500円/一人)の際にご朱印も記帳していただくことができました(300円)。
ご朱印の「瑠璃光殿」は、本堂の本尊が薬師如来(薬師瑠璃光如来)であることに由来しているようです。
≪参考:東大寺「七別所」≫
・東大寺別所(俊乗堂;浄土堂跡に)
・高野山新別所(専修往生院跡:円通律寺(えんつうりつじ))
・周防別所(阿弥陀寺;山口県防府市牟礼)
・伊賀別所(新大仏寺;三重県伊賀市富永)
・摂津の渡辺別所(善導寺;大阪府大阪市北区)
・備中別所(湯迫山浄土寺?;岡山市中区湯迫)
・播磨別所(浄土寺;小野市浄谷町)
【関係サイト】
○ 小野市観光協会 国宝浄土寺
○ 華厳宗大本山 東大寺
○ 新西国霊場
最新の画像[もっと見る]
-
干支と人柄 2年前
-
干支と人柄 2年前
-
販売予約ポスター 2年前
-
天気予報と木枯らし 2年前
-
皆既月食と惑星食 2年前
-
Microsoft office2019がひらかない 2年前
-
Microsoft office2019がひらかない 2年前
-
Microsoft office2019がひらかない 2年前
-
Microsoft office2019がひらかない 2年前
-
還暦とは 2年前