ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

青春(ザ・ハイロウズ)

2023-05-11 11:57:30 | Weblog

冬に覚えた歌を忘れた

ストーブの中 残った石油

ツララのように尖って光る

やがて溶けてく激情のカス

 

音楽室のピアノでブギー

ジェリー・リースタイル

骨身をさらけ出したその後で

散文的に笑う

 

心のないやさしさは

敗北に似てる

混沌と混乱と狂熱が

俺と一緒に行く

 

作詞・作曲は真島昌利。ブルーハーツの熱狂から10年程あとの曲。

冒頭の「冬に覚えた歌を忘れた~やがて溶けてく激情のカス」

この部分で青春の形を表現しているように感じます。

「ツララのように尖って光る。やがて溶けてく激情のカス」

ここ、ブルーハーツっぽいですね。

 

甲本ヒロトはある人たちから見れば、カスであり、ドブネズミだったかもしれない。 

ただ当時10代だった僕から見ると甲本さんはカリスマでした。トリッキーなスタイルでいてメッセージは強く伝わりました。

甲本さんの輝かせ方を最も知り尽くしているのが真島さんで、この曲もその流れで作られている気がします。

 

「音楽室のピアノでブギー。ジェリー・リースタイル。骨身をさらけ出したその後で散文的に笑う」

ブルーハーツにしてもハイロウズにしても意味を理解するより、感じることの方が大事なのだと思います。

ただ「散文的に笑う」というのはネガティブで心から笑っていない。

 

「心のないやさしさは敗北に似てる」

そんな気がします。僕は負けっぱなしです。

 

「混沌と混乱と狂熱が俺と一緒に行く」

これもある青春の形を見事に表現しているように思います。これを甲本さんが歌って届ける訳ですから、格好良くはなりますね。


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