スマップの「世界に一つだけの花」に「ナンバーワンになれなくてもいい。もともと特別なオンリーワン」という歌詞が出てきますが、確かにその通りではあります。ただ反面、この歌詞はとても優しく、現実社会を生きているとそれを実感できない人も多いと思います。それでも人はだれ一人として同じに人間はいないのですから、槇原敬之さんの言葉は正しいのだと思います。
テニスの大坂なおみ選手が全豪オープン女子準決勝で勝利し、日本勢初の決勝進出を決めました。もし優勝となると、4大大会連覇の快挙。世界ランク1位も目前のところまで来ました。まさにナンバーワンの座が目前に迫っています。大坂選手の持ち味は何といってもこれまでの日本人選手にはなかったサーブの威力。男子テニスの錦織選手はここが最大の泣き所の1つですが。そしてコートを離れれば、愛くるしい女性です。しぐさや言葉が可愛らしく彼女に言わせると弱いとされるメンタルが「3歳児から4歳児になった」と控えめな発言で笑わせてくれます。まだ21歳。これから、まだまだ強くなって時代を築いてほしいですね。
将棋界では谷川浩司九段が通算勝利数で1309勝となり、中原16世名人の記録を超えました。個人的には「あの中原さんの勝ち星を超えたのか」と感慨深かったのですが、報道はまったくと言っていいほどなかったです。だからこそこのブログでささやかな抵抗を。羽生善治九段が今年の前半には大山15世名人の通算勝利数を超え、史上1位になると思いますが、この時は大きく報道されることでしょう。やはりナンバーワンとか前人未到という記録でないとなかなか取り上げてもらえませんね。谷川さんは将棋界を代表するオンリーワンです。前進流といわれる駒を前に繰り出す果敢な棋風。光速流と呼ばれる切れ味鋭く華麗に決める終盤。そして棋士としての美しい佇まい。記録の面では羽生さんには劣りますが、その芸術性の高い将棋は今後語り継がれていくでしょう。そして羽生さん、谷川さんの両面を持ち合わせる可能性があるのが藤井聡太七段だと思われます。藤井君、昨日の勝利おめでとう。
野球界では長嶋茂雄さんが「記録の王、記憶の長嶋」という言葉を残しています。それは言い換えれば、王さんはナンバーワン、長嶋さんはオンリーワンということなのでしょう。現在の野球界でのオンリーワンといえば何といっても大谷翔平選手の二刀流ですね。彼には今年は打者に専念して、近い将来ナンバーワンの選手になってもらいたいです。あのベーブルースのように。
年末、紅白など音楽番組を見る機会が増えましたが、あいみょんの「マリーゴールド」はいい曲ですね。作詞作曲も自分でしていて彼女の才能の高さを感じます。宇多田ヒカル、椎名林檎に次ぐ存在になるくらいの可能性を秘めている気がします。ちなみに宇多田さんはナンバーワン、椎名さんはオンリーワン。あいみょんはどういう評価を受けることになるのでしょうか。