昨日、叡王戦第3局が行われ、藤井聡太叡王が挑戦者の出口若武六段を109手で下し、3連勝のストレートで叡王を防衛しました。
昨日の対局に関しては出口六段にも勝機があったのですが、適切な手が指せず、最後の最後で藤井叡王が辛うじて勝利しました。
4年前の新人王戦では藤井七段、出口三段でしたから、二人とも大きく飛躍しました。新人王戦でも感じましたが、出口君は好青年で将棋の才能も高いので今後が楽しみです。
ストレート勝ちで叡王を防衛した藤井五冠。これでタイトル戦13連勝となりました。連勝記録は大山康晴十五世名人の17連勝。しかし、この記録はかなり難しそうです。次の棋聖戦の相手が難敵の永瀬王座ですから、連勝記録よりもしっかり防衛することが求められます。
藤井五冠は10代にして全盛期に入ったと思われます。まさに早熟の天才です。このような人を他分野で何人か見て来ました。しかし、期待が大きい分、それに見合う成績が求められるため、藤井君も今後が大変だと思います。しかし、将棋への強い探求心を持ち続ければ、AIの進化により、将棋のレベルが急速に上がっている難しい時代ですが、藤井聡太は輝き続けるのではないでしょうか。