ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

北風の坂道

2022-01-28 11:53:16 | 

強い北風に吹かれて険しい坂道をのぼる

それが人生というのなら、僕らは何のために生きているのだろう。

 

答えは容易に見つかるものではないから

真冬に咲いている花を確認した微かな喜びのように

映画や音楽、株やインスタグラムに楽しみや刺激を求め

もしかしたら労働さえも、真実から逃げるための、都合のいい道具なのかもしれない。

それを捨ててしまったら、あとは北風と坂道が残るだけと奥底でわかっているから。

 

幸福というのは

北風が止み、坂道をのぼる背に、日差しの温もりが感じられた奇跡的ないっとき

 

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藤井聡太のCMに起用したいスピッツの曲

2022-01-24 11:49:57 | 音楽

昨日、王将戦第2局の決着がつき、挑戦者の藤井聡太竜王が渡辺明王将を下し、2勝としました。第2局に関しては1日目でAIの評価値以上に渡辺さんが逆転しにくい状況だったように思います。何か誤算があったのでしょう。

現時点での王将奪取の可能性は8割位でしょうか。もし奪取すれば10代にして史上4人目の5冠王ですから、途轍もない早さで偉業を達成することになるかもしれません。

 

破竹の勢いの藤井竜王ですが、彼の人気度、好感度から、さらにCMの話が舞い込んでくるかもしれません。そこで彼の好きなスピッツの曲ならどれをBGMとして起用するか独断と偏見で考えます。

 

まず藤井君本人が好きな曲という魔女、旅に出る。これもいいのですが、彼の好きな曲を使うというのは安易な気がします。なので、違う曲で。

メジャーな曲では空も飛べるはず

君と出会った奇跡がこの胸にあふれてる

きっと今は自由に空も飛べるはず

君を将棋に変えるとぴったりですし、彼の好きな言葉である飛翔とも重なります。

 

あとこれは強く押したいのですが、夢追い虫

夢で見たあの場所に立つ日まで

僕らは少しずつ進むあくまでも

ここですね。彼の夢に見たあの場所というのは幼い頃から憧れていた名人戦の舞台だと思います。最も早ければ、来年の春です。

 

最後に醒めない

まだまだ醒めないアタマん中で

ロック大陸の物語が

最初ガーンとなったあのメモリーに

今も温められてる

さらに育てるつもり

これは凄くいいと思います。ガーンとなった将棋との出会い。その思いに今も温められ、さらに将棋への思いを育てていく。これはいいです。

 

画面は藤井君の小さい頃から学生服のデビュー当時、そして現在の姿を写せばいいと思います。これにスピッツのこれらの名曲を組み合わせれば、きっと素晴らしいCMになります。

 

 

 

 

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もしパニック障害にならなければ

2022-01-22 13:42:44 | 

もしパニック障害にならなければ

いったい僕は何者になっていたのだろう

これまで何度も浮かんでいたことだが、運命と割り切っていた

割り切らなければ前には進めないから

 

あの頃、結婚するのは当たり前と思っていた 

将来はまだ漠然としていた 

それなりの大学に進学し

それなりの会社に就職する正攻法かもしれないし、何か明確なものを見つけ、それを追い求めたのだろうか?

様々な出会いがあっただろう

何度も機上の人にもなったろう

それでも結果は知りたくない

漠然としているから生きてこられたのだ

 

高校はそれまでの教育の延長で

僕は窮屈に感じていた

いよいよ卒業が近づき

すぐ先に眩しい光が見えた

その瞬間、思いもよらぬ深い暗闇の世界に堕ちた

皮肉にも早く老人になりたいという夢が生まれた

 

 

 

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長嶋一茂著「乗るのが怖い」

2022-01-18 12:12:13 | 

昨年末、2010年に出版された長嶋一茂さんの闘病記「乗るのが怖い」を読みました。これまで私はパニック障害の闘病記は読んだことがありませんでした。パニック障害は部分的には共通する部分もありますが、やはり症状は千差万別で、その人なりの付き合い方を見つけるしかないと思うからです。しかし、最近の一茂さんの活躍ぶりを見ているうちに読んでみようという気持ちになりました。

 

第一章では、一茂さんの1996年から2010年までの闘病史が記されています。一茂さんの場合、かなり目眩が強く出たそうです。飛行機や新幹線での苦闘もリアルに描かれています。ドアの閉まる瞬間が駄目なのは痛いほどわかります。辛い時は掌にボールペンを突き刺してしのいだそうです。私の場合は親指をめり込ませていました。

一茂さんは母親の死をきっかけにうつ病が酷くなり、薬が合わなかったらしく、強い自殺願望に悩まされます。そのことが薬に頼らず治していく方向に彼を向かわせました。

 

第二章以降は、どうすればパニック障害を改善できるかを自らの体験を通して語っています。「孤独と飢えを見方につける」「自分を偽善者だと思え」「読書のすすめ」「ネガティブシンキング」「無駄なものは捨てていく」など。私が最も印象に残ったのは、「自分は若い頃、ろくでもない人間だった。もし、この病気にならなければ、人生の機微などわからないまま死んでいた」という文面です。

 

全体の印象は一茂さんが同じ病気で苦しんでいる人たちに気分を楽にしてあげたいという熱意が強く伝わってくる内容でした。10年以上前の本ですが、不変的なことが記されているので、古さは感じません。パニック障害ではなくても、生きるのが辛いと感じている方には読む価値があるのかもしれません。

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谷川浩司九段対深浦康市九段  谷川、執念の勝利

2022-01-13 11:02:43 | 将棋

昨日の将棋の順位戦B級2組の谷川浩司九段対深浦康市九段戦は163手で谷川九段が勝利しました。

 

この対局はライブ配信されていて、深夜0時前に決着がついたのですが、私もその瞬間を見届けました。

谷川さん、凄かったですね。往年の光速の寄せではなく、攻め将棋の谷川さんが、投了図では、攻撃力の最も高い竜を自陣に引き付けていたのが目を引きました。粘り強さに定評のある深浦さんも投了やむなしでした。谷川さんの昨日の戦いぶりは、同世代や老いを感じ始めた私のような下の世代にも勇気を与えてくれました。

 

この将棋を見る限り、谷川さんはかなりAIを使ったトレーニングをしていると感じました。谷川さんのようなベテラン棋士はAIを使うことに抵抗があったはずですが、それよりも勝ちたい思いが勝ったのでしょう。

 

A級から落ちた時は、「プライドの高い谷川は順位戦から撤退するだろう」と大半の人は思ったはずです。しかし、谷川さんはそれから8年たっても、まだ順位戦を戦い続けています。

谷川さんは確かにプライドの高い人だとは思います。ただ、その中身を多くの人は勘違いしているのだと思います。谷川さんがトップ棋士の時代はソフトなどないので、関東に移籍しなければ強くなれないと言われた時代でした。そこに追い打ちをかけるように阪神・淡路大震災。谷川さんの実家のお寺も全壊しました。多くの棋士が上京する中、谷川さんは関西を離れませんでした。それが谷川さんのプライドではないでしょうか。

 

今年の4月に谷川さんは還暦です。今をときめく藤井竜王とは40才離れています。先は長くないという諦観はあるでしょう。それでも時の流れにできる限り抗おうとする姿はそれはそれで美しい。

久しぶりに真剣勝負を戦う谷川さんを見ましたが、深夜にも関わらず、背筋の伸びた対局姿勢も相変わらず美しいものでした。

 

 

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王将戦第1局 激戦を藤井が制す

2022-01-11 11:22:45 | 将棋

初戦から凄い将棋でした。渡辺明王将に藤井聡太竜王が挑戦する王将戦第1局は139手で藤井竜王が勝ちました。

相掛かりという戦型から1日目は互角、2日目に入っても形成不明の戦いが続きました。後から評価値を見ると藤井有利の局面が多いのですが、個人的には終盤の入り口の局面は渡辺さんが良く見えました。とにかく難解な将棋でした。

その中でも光ったのが、123手目の9七金でしたか、この手は渡辺さんが金を打ち込んで攻めに出た手を金で迎え撃った強きの受けの手ですが、攻められながらも藤井君は渡辺玉を討ち取ることを狙っていました。彼の才能が発揮された凄い手でした。

 

最後は大阪夏の陣の真田幸村のように渡辺玉が藤井玉と向かい合う展開になりましたが、即詰みがあり、渡辺さんが投了しました。

 

藤井竜王としては初戦勝てたのは大きいですね。しかし、渡辺名人も天才です。おそらくプロ棋士になってから、最も彼が本気になっているような気がします。藤井聡太はそれに値する棋士なのでしょう。

 

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明日から王将戦 藤井聡太の2022年

2022-01-08 13:47:04 | 将棋

明日からいよいよ王将戦が開幕します。王将のタイトル保持者の渡辺明名人に藤井聡太竜王が挑みます。名人対竜王の頂上決戦。年明け早々、今年の将棋界を占う大勝負が始まります。

 

藤井竜王にとっても、特に2022年のスタートとなる明日からの第1局は大きな意味を持つような気がします。

大方の予想はこれまでの結果から藤井優位なのでしょう。しかし、私はそこまで楽観はしていません。渡辺名人は寒い時期に強く、冬将軍と呼ばれています。2日制にも強く、何よりも渡辺さんの今までにない強い危機感を感じます。

よって二人の過去の結果を踏まえても、藤井やや有利、王将奪取の可能性は6割程ではないでしょうか。オミクロン株の急拡大が気になりますが、お二人の力を出しきった将棋が見たいです。

 

ここからは2022年の藤井竜王を占います。王将戦の予測は上に記しましたが、4月の新年度から藤井さんは順位戦でついにA級に上がることになりそうです。タイトルは現在、竜王を始め、四冠ですでに第一人者ですが、順位戦の上でも最高のステータスを得ることになります。

肝心な成績予想ですが、7勝2敗なら立派かなと思います。この数字で挑戦できるかは微妙なところです。いま順位戦に限れば、斎藤慎太郎八段が非常に強いです。昨年度が8勝1敗、そして今年度は7勝0敗。昨日も羽生九段を寄せ付けませんでした。名人戦は渡辺名人と斎藤八段の対決になりそうですが、敗者がA級順位戦で戦うことになります。それが渡辺さんでも斎藤さんでも藤井さんと並んで本命でしょう。あとは豊島九段、永瀬王座が追う展開ですかね。しかし、最年少名人になるためには、最初で最後のチャンスになります。記録を意識しない藤井さんですが、憧れの名人位、憧れの谷川九段の記録であり、この記録だけは多少、意識するかもしれません。彼も人間ですから。

 

あとは勝率です。8割前後勝てれば、タイトル数は変わらずか、増えている可能性が高いと思います。

2022年も藤井さんには将棋界を飛び越えて話題になるような活躍を期待しています。

 

 

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オミクロン株、急拡大

2022-01-06 11:23:38 | 社会

最近、大人しくしていた新型コロナが急拡大です。いま私のスマホにも沖縄980人前後が感染という情報が流れました。沖縄に関しては、米兵の影響が大きいと思われます。アメリカ人と日本人ではコロナへの考え方に大きな違いがあるのは明白です。地位協定はありますが、コロナに関しては例外として、日本政府はアメリカに強く主張すべきだと思います。

 

それにしても、これまでにない急拡大です。感染力がデルタ株の約4倍とは聞いていましたが、ついに日本にも火がついてしまいました。

救いがあるとすれば、デルタ株に比べると、重症化リスクが低いのではないかという推測です。しかし、感染拡大の速さがこれまでにないものなので、不要不急を呼び掛けるまでもなく、国民の多くはオミクロンの正体が把握できるまで外出には慎重になるでしょう。飲食店のみならず、私のような自営業は暫くは駄目ですね。

ワクチンが思ったほど感染には効果が少なかったようで、最近、ゲームチェンジャーとして期待されているのは飲み薬らしいです。中でもファイザー製が治験では高い効果をあげているので、一日も早い日本での承認を期待したいです。

それにしても、新年早々、厄介なことになりました。

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