明日からいよいよ王将戦が開幕します。王将のタイトル保持者の渡辺明名人に藤井聡太竜王が挑みます。名人対竜王の頂上決戦。年明け早々、今年の将棋界を占う大勝負が始まります。
藤井竜王にとっても、特に2022年のスタートとなる明日からの第1局は大きな意味を持つような気がします。
大方の予想はこれまでの結果から藤井優位なのでしょう。しかし、私はそこまで楽観はしていません。渡辺名人は寒い時期に強く、冬将軍と呼ばれています。2日制にも強く、何よりも渡辺さんの今までにない強い危機感を感じます。
よって二人の過去の結果を踏まえても、藤井やや有利、王将奪取の可能性は6割程ではないでしょうか。オミクロン株の急拡大が気になりますが、お二人の力を出しきった将棋が見たいです。
ここからは2022年の藤井竜王を占います。王将戦の予測は上に記しましたが、4月の新年度から藤井さんは順位戦でついにA級に上がることになりそうです。タイトルは現在、竜王を始め、四冠ですでに第一人者ですが、順位戦の上でも最高のステータスを得ることになります。
肝心な成績予想ですが、7勝2敗なら立派かなと思います。この数字で挑戦できるかは微妙なところです。いま順位戦に限れば、斎藤慎太郎八段が非常に強いです。昨年度が8勝1敗、そして今年度は7勝0敗。昨日も羽生九段を寄せ付けませんでした。名人戦は渡辺名人と斎藤八段の対決になりそうですが、敗者がA級順位戦で戦うことになります。それが渡辺さんでも斎藤さんでも藤井さんと並んで本命でしょう。あとは豊島九段、永瀬王座が追う展開ですかね。しかし、最年少名人になるためには、最初で最後のチャンスになります。記録を意識しない藤井さんですが、憧れの名人位、憧れの谷川九段の記録であり、この記録だけは多少、意識するかもしれません。彼も人間ですから。
あとは勝率です。8割前後勝てれば、タイトル数は変わらずか、増えている可能性が高いと思います。
2022年も藤井さんには将棋界を飛び越えて話題になるような活躍を期待しています。