ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

コロナ拡大・初の女性プロ棋士誕生か?

2020-02-25 18:09:35 | 社会
新型コロナウィルスが拡大期に入ったようです。しかし、日本政府はまだそれを認めていません。専門家の間では、ここ1,2週間が拡大するかどうかの瀬戸際という意見で一致していると耳にします。すでに感染人数は万単位と推測した専門家もいるそうです。

最も大きな問題は、コロナウィルスに感染したかどうかの検査が容易に受けられないことです。政府が意図的に検査を減らし、人数を少なく発表しているとしたら、それはオリンピックと無関係ではないでしょう。しかしその東京オリンピックへの執念が、日本社会、および日本経済に決定的なダメージを与える可能性は、決して小さくないと思います。ただでさえ、少子高齢化に歯止めがかからない日本は衰弱していますから。

将棋界にとって3月に行われる奨励会三段リーグ最終日は、運命の一日になるかもしれません。西山朋佳三段の女性初のプロ棋士誕生がかかっているからです。現時点で、西山三段は順位の関係もあり12勝4敗で三番手。あの藤井聡太七段ですら、13勝5敗での通過だったので、西山さんの成績がいかに驚異的かがわかります。

これまでの3年半、つまり藤井七段がプロ入りしてからは、これまでなら将棋界のニュースでとどまることであっても、その枠を超えて報道される出来事もいくつかありました。しかし、もし西山さんが昇段となれば、藤井君関係なしに大きな話題を呼ぶでしょう。何せ将棋史上初の女性プロ棋士の誕生ですから。

まあ、可能性としては、2割から3割といったところかもしれません。奨励会三段まで進みながら、年齢制限の壁に阻まれた里見香奈の夢を継げるのか?西山さんの最終日2局に注目です。
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コロナ・ノムさん・槇原容疑者

2020-02-17 17:36:59 | 社会
ここのところ、報道はテレビを中心に新型コロナウイルス一色です。個人的にはやや過剰かなという気がします。「都内で何人が感染」のような報道は、ただ国民の不安を増長させているだけで、あまり意味のないことだと思います。
例えば、喘息持ちの人が咳き込めば、周りの人々はその場から急いで立ち去るでしょうし、これからの時期は花粉症で、当然、咳が出る人もいます。やはり周囲の人々は慌ててその場から離れるでしょう。あまりに社会が神経質になってしまうのは、いいこととは思いません。よって適切、適量の報道が好ましいでしょう。とにかく流行はこれからで、国、厚労省の力量が問われます。


野村克也さんが亡くなりました。現役時代に戦後初の三冠王。通算本塁打は史上2位。そして生涯一捕手。選手としても超一流でしたが、自分を含め、多くの人の記憶は、引退後に集中するのではないでしょうか。

シンキングベースボール。ID野球。球界に残した財産は計り知れません。僕も野村スコープ世代ですから。そうした野村さんの膨大な知識がヤクルト監督時代に花開き、1990年代に黄金時代を築きました。ノムさんは月見草からヒマワリになったのです。

その後も阪神、楽天の監督を歴任。代表的な師弟関係を挙げれば、ヤクルトでは古田捕手、阪神では新庄選手、楽天では田中将大投手ですかね。「金を残すは下、人を残すは上」。肝に銘じておきたい言葉です。ノムさん、安らかに。


覚せい剤所持の疑いで、槇原敬之容疑者が逮捕されました。なぜ、今更2年前のことをという疑問は残りますが、所持は本人も認めているらしく、今後の取り調べの行方はともかく、多くの人が使用していたと判断しているでしょう。再犯ですからね。ある程度、年齢を重ねると、再犯率が上がるというデータ通りの結果になってしまいました。

槇原容疑者の代表曲といえば「世界に一つだけの花」かもしれませんが、僕は「どんなときも」「もう恋なんてしない」が懐かしいです。特に「どんなときも」は当時の友人たちが「カラオケで歌いたい」と話していたのを思い出します。僕はすでにパニック障害だったので「消えたいくらい辛い気持ち抱えていても」という歌詞に共感を覚えていました。

純朴な印象の若者が、等身大の不安や希望を詰め込み、泥だらけのスニーカーや古ぼけた教室という言葉を散りばめたこの曲は、あの時代を代表する青春の歌でした。
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藤井聡太、千田AI流に屈する

2020-02-12 14:37:58 | 社会
昨日、朝日オープン準決勝、決勝が行われ、準決勝で大会2連覇中の藤井聡太七段を破った千田翔太七段が、決勝で永瀬拓矢二冠を破り、初優勝を飾りました。
ついに藤井君、朝日オープンで敗れましたね。内容的にも評価値以上に常に千田七段のペースだったように思います。終盤、粘りを見せた藤井七段も逆転には至らず、そのまま押し切られてしまいました。

それにしても、改めて千田七段の研究の深さを見る思いです。時間をほとんど消費せず、要所の部分で時間を使うスタイル。これは、千田さんと同じくAI研究のトップを走る豊島竜王・名人と一致します。そして、現在、デビューから1年で棋王戦挑戦者となった本田奎五段も目標は人間の棋士ではなくコンピューターと公言していますから、深いAI研究をしていることは間違いないでしょう。今回、千田七段が大きな結果を残したことで、ますますAI信奉者は増えると思われます。

AIの力が棋士を超えた時から、人間の指す意義が問われるようになりました。いつの時代もプロ棋士が最強であって、そこに価値があるからこそスポンサーが付き、この職業が存在したのです。しかし、これからレベルの高い将棋を堪能するならコンピューター同士の対局を見ればいいのではという風潮が生まれ、将棋界内部でもAIに関わる大きな問題を抱え、プロ棋士誕生から400年でおそらく最大のピンチを迎えました。そんな時にすい星のように現れた救世主が藤井聡太でした。

藤井フィーバーで、これまでの問題をすっかり覆い尽くせたようにも見えました。しかし、やはり根本的な課題は何も解決はしていません。当の藤井君が語っていたと思います。「実力的に人間がAIに及ばなくなった時代に棋士が将棋を指す意義は常に問われている」と。

数年前に聞いた話では、「AIは前の年のAIと対局させると8勝2敗。人間はこのペースで強くなれない」と。今回、千田七段に敗れた藤井君や永瀬さんは練習であっても人と指すことを重視するタイプ。藤井君は言わずと知れた詰将棋の天才であり、彼が9歳の時の数手を見ても、非凡さが手に取るようにわかります。これまでなら、はっきりと藤井聡太の時代が来ると言えたでしょうが、今は分からない時代になりました。永瀬さんは人間臭い将棋ですね。もちろんこの2人もAI研究しているのは間違いないのですが、やはり彼らのような棋士に奮起してほしいですね。

そうした意味では4月からの名人戦を含めた豊島名人に渡辺三冠の十番勝負。現在の最強棋士はどちらかということで注目されていますが、秀才・豊島のAI流か、天才棋士・渡辺明かという意味でも目が離せません。
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青の絶望

2020-02-11 16:55:45 | 
内臓たちを乗せた大型私営バスが、崖の淵で踏みとどまった
そして焦げ臭い道に戻り、とろとろ走ってゆく

青い世界は絶望の海
その中へざぶんと投げ捨てられた命たち
死ぬのではなく、そこで生きるのだ

一体、青とは何だろう
天の国へ舞い上がるための試されか
生まれた不運を受け入れるための時の積りか

青の絶望の隙間に
束の間の安らぎや
瞬く間の輝きを残せたら
それはもはや幸福と呼ぶにふさわしい
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そのうち春は来るのだろう

2020-02-04 18:26:25 | 
不幸な揺り籠に酔ったまま
僕はまた朝を迎える

気の早い君は無邪気に春を探してた
そんな時に僕は別れの切り出しを探してた
気の早い君に捨てられる前に

澄み渡った空の下に君がいる奇跡と
霞みがかった空の下に君がいない寂しさが
せめぎ合って風がビュービュー泣いていた
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藤井聡太10連勝。勝率8割に

2020-02-01 17:58:45 | 社会
昨日、棋王戦予選、藤井聡太七段ー今泉健司四段の対局が行われ、藤井七段が173手の超手数の末、今泉四段を下しました。

14歳でプロ入り以来、スター街道を順調に進む藤井七段と、おそらく史上最年長でのプロ入りと思われますが、紆余曲折の末、ついにプロ入りを果たした苦労人の今泉四段という対照的な二人の戦いは、難解な中盤を経て、じわじわと藤井七段が差を広げ勝利をものにしました。やはり藤井君は振り飛車党にやや苦手意識があるのかもしれません。それでも勝ってしまうところが怪童たるゆえんです。

これで10連勝。ついに勝率も定位置といっていい8割に乗せました。今期はこれまでと比べれば、勝率も低めで、さすがに3年連続8割は難しいと思っていたのですが。対戦相手のレベルも王将リーグなど高くなっていますが、それだけにこの勝率は驚異的です。しかも、まだ17歳ですからね。天才であることは証明されていますが、大天才か、神武以来かまだまだ底が知れません。

今年は実力的にもタイトル挑戦、獲得の機は熟したように見えます。挑戦はともかく、獲得は最年少で達成してほしいですね。そのためには豊島竜王・名人、渡辺三冠、永瀬二冠の3強を乗り越えなければなりません。さすがの藤井君も彼らにタイトル戦で勝てるかは微妙なところだと思います。しかし、不世出の棋士になるためには、必ず乗り越えなければならない関門です。藤井君にとっての金メダルは名人でしょうが、それには少なくともまだ数年かかります。まずはメダルの獲得を達成してもらいたいです。藤井君にとって飛翔の1年になることを願っています。
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