ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

2021

2021-12-31 09:50:54 | 

コンビニの列に並んでいたら

母親に連れられた2才にもならないであろう、よちよち歩きと眼が合った。

マスクを着けられた顔は悲しそうで

だから僕も少し悲しくなった

感情も感染するんだね

新型コロナは今年も猛威をふるい

多くの命や多くの生活、総理までもが吹き飛ばされた。

 

今年の漢字はまたまた金

オリンピックの金メダルラッシュ

大谷翔平や藤井聡太の金字塔

ただし、カネと読んだ人も多くいる

また、それも真なり

 

アルファ、デルタ、オミクロン

Z世代、リベンジ消費、ヤングケアラー

2021、疲れたかい?

時計さえ止まらなければの話だが

その荷物は2022のお人好しが引き継いでくれるらしい

_____________________________

今年もお世話になりました。皆様、よいお年をお迎え下さい。

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松田聖子の時代

2021-12-25 11:42:08 | 

突然、最愛の娘を失い

松田聖子はディナーショーをキャンセルし

紅白出場も定かではない

 

40年以上も前になった1980年

松田聖子は彗星の如く僕らの前に現れた

当時の大人たちは、品性に欠ける、薄っぺらいと捉えていたかもしれない。

山口百恵の文学から松田聖子の動画へ

それが僕らにはパッと電気が点いたように思えたのだ

 

遠足だか社会科見学だかは忘れた

向かう道だったか帰り道だったかも忘れた

しかし、そのバスの中で松田聖子の「風は秋色」をクラスみんなで歌ったことだけは覚えている。

誰もが楽しそうで、流れる気色は眩しかった。

サレジオ教会での挙式の日は、誰からともなく理科室へ駆け込み、テレビをつけた。

そして、その狂騒の中で、娘は誕生した。

 

当時の子供はもれなく中年になり

青年は老人になった

あの頃、日本は若かった

そのエネルギーの結晶が、松田聖子なのかもしれない

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自殺の可能性は否定できない

2021-12-24 10:43:42 | 闘病

僕は自殺はしないのではないかと思ってきました。ひとつには自殺願望がそれほどはないですし、もうひとつは死に対する恐怖心が強いという理由からです。自殺未遂もないですし、それに対して真剣に考えたことはなかったと思います。

でも今朝、考えは凄く流動的なものということに、改めて気づかされました。

僕は現在、自営業なのですが、基本的には仕事場を借りて、自宅との往復の日々です。それに加えて、頼まれて出張することもあります。いまは、市内のカルチャーセンターに月に数回、足を運びます。

 

そして、また別の場所のカルチャーセンターから声がかかりました。自分にとっては距離が遠いんです。電車には2、30分乗らなければなりません。苦手な高架線という条件もあります。それでも基本的にはその話を受けようと思っていました。声を掛けられることは光栄ですし、行動範囲を広げられるチャンスでもあるからです。

 

しかし、今朝、倦怠感が強い中で、その話が浮かんでしまって、「無理だ。今日にでも断ろう」という考えが浮かびました。ベッドから出て、何時間か経った今は、出来ればこの仕事をやってみたいという方へ少し戻りました。

このことからも、「自分は自殺はしないだろう」という考え方がいつ変わっても不思議ではないと思いました。神田沙也加さんはどうだったのかなあ。

 

放火で亡くなられた大阪の心療内科の先生のような相談相手が欲しいです。僕の通っているところは大きな病院ということもあり、診療時間1分ですから。

なので同じようにパニック障害、うつ病に苦しめられた経験のある長嶋一茂さんの本を買おうかと思います。現在、凄くいい状態を保っているように見えますから。勿論、重なる部分もあれば、異なる部分もありますが、何かヒントがあることに少しだけ期待します。

皆さんもコロナ渦で大変な方も多くおられると思いますが、ご自愛ください。

 

 

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SAYAKA「ever since」

2021-12-20 10:48:04 | 音楽

年末になると、大きな事件が多く起きる印象があります。20年以上の歳月が流れましたが、世田谷一家殺人事件は、この時期になると思い出します。そして今年も大阪で大変痛ましい事件が起きました。クリニックの先生と患者さんには、ただご冥福を祈るしかありません。

 

そして神田沙也加さん急死のニュース。自殺と見られています。

 

「ever  since」

あの時咲いた花を 胸に抱いたまま歩き出せずにいた

道が見えなくて いつの間にか光りは姿を消して

どれだけ願っても またその夜が訪れるのなら

 

壊れかけた夢 拾い集めたらそう立ち上がって

ずっともう前だけを見て進んでいけばいいよ

そして僕らのあいだを駆け抜ける夜はいま

確かに何かの意味を持って

僕らを強くしていくんだ きっと

 

「ever since」は沙也加さんのデビュー曲であり、自ら作詞も手掛けています。

歌唱力は母親の松田聖子さん譲りの確かなものがありました。

そして歌詞ですが、10代半ばだった彼女の当時の心境を素直に表現していると思います。特にサビの部分はいいですね。「壊れかけた夢 拾い集めたら そう立ち上がって ずっともう前だけを見て進んでいけばいいよ」

この文章、凄く愛しいなあ。

そして最後は哲学的ともいっていい言葉で終えています。

沙也加さんのデビュー曲はオリコン5位と売れました。多分、当時は僕も親の七光り的な部分が大きいと見ていたと思うんです。しかし、その歌唱力、そして歌詞能力からしても、すでに一流のものは持っていましたね。

 

彼女の才能を見いだした宮本亜門さんによれば、沙也加さんはミュージカルに命を懸けていたそうです。その努力の末、彼女は本物のミュージカル女優になり、松田聖子の娘としてではなく、沙也加さん自身の本当のファンがついたのだと思います。

それにしても沙也加ちゃん、早すぎるよ。向こうの世界で重圧もないステージで思う存分、歌って下さい。ご冥福をお祈りします。

 

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落としもの

2021-12-14 10:36:53 | 

幼き日

田んぼでカエルやイナゴを捕まえることに夢中になった末に腹が減り

家に帰る道すがら、レンゲの美しさに足を止めて落とした、魔法のかかった短い影

 

大人に近づこうとして背を伸ばしていた頃

まっすぐな少女の眼に耐えられず、落とした視線

 

18の真冬

酸素の味が変わるほど、取り返しのつかないものを落としてしまった

その後といえば、建前や上辺の演技を繰り返すだけ

そして体から、心から溢れた苦しみや悲しみを落としていくだけの日々

本当は、できることなら、自らの中から溢れ落ちた幸福を、他の人に振り撒くようなことをしてみたかった

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中村雅俊「ただお前がいい」

2021-12-08 14:37:53 | 歌詞

土曜の朝の文化放送で、あのスピッツの草野マサムネや爆笑問題の太田光も聴いているという菊池桃子の音楽番組があるのですが、その番組内で中村雅俊の聞き覚えのない曲が流れていました。タイトルは「ただお前がいい」。人気ドラマのエンディング曲で、「俺たちの旅」のB面だったそうです。その世代の方にとっては超有名な曲でしょうが、私は物心がついてない頃で知りませんでした。まだまだ知らない名曲がありますね。曲は中村雅俊、作詞作曲は小椋佳。雅俊さんといえば、小椋佳というイメージはあります。小椋さんは「シクラメンのかほり」など作詞能力が非常に高いイメージがあります。

 

ただお前がいい

わずらわしさに投げた小石の

放物線の軌跡の上で

通りすぎてきた

青春のかけらが飛び跳ねて見えた

そのてり返しを

そのほほに写したおまえ

また会う約束などすることもなく

それじゃまたなと別れるときの

お前がいい

 

友情の歌ですね。前半の部分は青春の美しさを小椋さん独特の表現で語っています。「その照り返しをそのほほに写したおまえ」この辺は単純な言葉のようであって深いです。小椋マジック。

でもこの歌詞で私が最も好きな表現はラストの「また会う約束などすることもなく、それじゃまたなと別れるときのお前がいい」

ここです。昭和の、もしかしたら今も本質的にはそうなのかも知れませんが、理想の友情をロマンチックにさりげなく表現しています。素晴らしい。さすが小椋佳。

この歌詞を、曲を朴訥とした何の飾り気もなく歌っている雅俊さんも格好いい。この曲を知れてよかった。

 

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逃げゆく光

2021-12-02 11:23:57 | 

太陽は日に日にやせ衰えてゆく

高く昇る力もなく、発する情熱も弱い

自らの弱った姿をあらゆるものの眼から逃れるため、雲に隠れようとするのだが、あいにく空は青で埋め尽くされている。

だから逃げるようにして、彼は早々に姿を消す。

 

夕暮れの学校から聞こえてくる青春の音

漠然とした記憶と、僅かばかりの後悔を背にそこを離れると、前は暗くてよく見えない。

絶望的な風景を隠すように

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