ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

命を懸ける

2021-05-31 11:03:47 | 

この時期特有の空気の重たさの中でマスクをつけるのは

パニック障害の身に少々こたえる

 

コロナ患者の命がかかっている

医療従事者も命がけ

飲食店も命がけ

オリンピアンも命を削り

政府も政権を守るためなら命がけ

命がけの糸がもつれ合いながら落下していく

 

マクロで見れば、確かにさざ波かもしれない

しかし、顕微鏡を覗けば

医療崩壊した大阪で

自宅療養の息子の身を案じ

いてもたってもいられず

「廊下でもいいから入院させてください」と必死に訴える母親

思いむなしく息子は亡くなった

 

今となっては、虚飾であれ何であれ

平穏な日々が懐かしい

 

 

 

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2年目の春

2021-05-17 13:03:39 | 

黄昏の幸福がこの街を染める

それでも人々に笑みは帰らず、ただ、家路へと急ぐ

過去の憎しみを振り返りたくはなく

未来の絶望も知りたくない僕は

爪先の少し先だけをすがるように見詰めていた

 

空は見上げることに無関心な人々に怒りを覚えたのか、気を使ったのかは知らないが 

まだ5月の半ばだというのに

早々と季節をどんよりとしたものに進めた

 

 

 

 

 

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