以前、外国人労働者について記した記憶があったので調べたら、2014年4月に「もはや外国人労働者を受け入れざるを得ない」というタイトルで書かれていました。要約すると「複雑な思いはあるが、それをしなければ経済的後退は目に見えている」と当時は考えていたようです。そして4年半後、政府が大幅受け入れの方針を打ち出しました。野党は反対していますが、この流れは止めきれないでしょう。経団連の強い要請があったと思われます。安倍政権としては経済成長が最優先のため、この方針は自然に見えます。
政権としてはその前に手順は踏んでいました。それが「一億総活躍社会」であり「女性の活用」。しかしそれだけでは高齢化による人手不足は埋まらないから外国人労働者の拡大という流れです。女性の活用という言葉はすっかり聞かれなくなりましたね。やはり労働における男尊女卑は根強く、例えば共働きの夫婦が子育てや介護で、どちらかが仕事をやめなければならないという選択を迫られた時、大概は女性が仕事をやめるということになるでしょう。これは男性ばかりでなく、女性の多くがこのシステムを望んでいるからにほかなりません。だから、向上心が高く「会社を動かす立場になりたい」「定年まで一線で働きたい」という女性にとって日本社会は窮屈なのではないかと想像します。大学の医学部受験での不公平な採点方法は氷山の一角に過ぎないのでしょう。
さて僕自身、4年半前と考えは基本的には変わっていません。しかし、現在のアメリカ、ヨーロッパの状況を見るにつけ、当時以上に思いはより複雑になったような気がします。元来200年も鎖国していた島国なわけですから、欧米に比べても外国人に対する免疫力は弱いと思われます。そして次の段階のAI社会で、今度は人余りの状況になりえます。その時代になると日本人と外国人で少ない椅子の奪い合いになりかねません。そこまで考えたうえで、受け入れの規模については慎重に見極める必要があります。
政権としてはその前に手順は踏んでいました。それが「一億総活躍社会」であり「女性の活用」。しかしそれだけでは高齢化による人手不足は埋まらないから外国人労働者の拡大という流れです。女性の活用という言葉はすっかり聞かれなくなりましたね。やはり労働における男尊女卑は根強く、例えば共働きの夫婦が子育てや介護で、どちらかが仕事をやめなければならないという選択を迫られた時、大概は女性が仕事をやめるということになるでしょう。これは男性ばかりでなく、女性の多くがこのシステムを望んでいるからにほかなりません。だから、向上心が高く「会社を動かす立場になりたい」「定年まで一線で働きたい」という女性にとって日本社会は窮屈なのではないかと想像します。大学の医学部受験での不公平な採点方法は氷山の一角に過ぎないのでしょう。
さて僕自身、4年半前と考えは基本的には変わっていません。しかし、現在のアメリカ、ヨーロッパの状況を見るにつけ、当時以上に思いはより複雑になったような気がします。元来200年も鎖国していた島国なわけですから、欧米に比べても外国人に対する免疫力は弱いと思われます。そして次の段階のAI社会で、今度は人余りの状況になりえます。その時代になると日本人と外国人で少ない椅子の奪い合いになりかねません。そこまで考えたうえで、受け入れの規模については慎重に見極める必要があります。