ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

独りよがりの幸せ

2016-04-29 22:01:39 | 
きっと今夜あたり

僕はベッドの上で

このまま眠って、眠って、眠り続け

二度と目覚めることなく、眠り続けたいと思うのだろう



そんな独りよがりの幸せを祈りながら

生きたいと願う僕の体のどこか、心のどこかと衝突して

その痛みで明日の朝

頬に涙が伝っているのだろう
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月9・水10・菅野

2016-04-28 23:22:55 | ドラマ
ということで、久しぶりにドラマについて。

月9の「ラブソング」は数字は良くないみたいだけど、個人的には気に入ってます。

吃音の若い女性を大人たち、主に福山さんと水野美紀さんが見守る物語。苦さや悩みも含めて、眩しい季節を懸命に生きる女性と、つらい過去を抱えつつも、どこかで青春の燃え屑がくすぶっているような中年男性が音楽を通して交錯しています。ヒロインの女の子、歌うまいですね。

水10は波瑠目当てに見てみました(笑)朝ドラはほとんど見なかったけれど、それでも久しぶりに正統派美人女優という言葉がしっくりくる素材だと思います。

ドラマ自体も意外と面白いですね。主演の嵐の大野君のバカ殿的な青年社長がユニークで、彼を支えている杉本哲太と小池栄子がさすがの安定した演技。そしてやはり波瑠さんの美しさかな。

日テレ土9「お迎えデス」のゲストに菅野美穂がゲスト出演していました。彼女の変わらぬ姿が見れて嬉しかった。イグアナの娘からちょうど20年。時の流れは速いですね。
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未来なんかを語ってた

2016-04-27 18:03:56 | 

電車のドアが開き、ホームへ降りたときの、束の間の開放感を味わう


春の風は香っているのだろうか?


薬を貰わないと生きてゆけない


だからそれを取りにいかないと





あの冬の僕はまだ少年で


そのことを前日まで知らされず


未来なんかを語ってた
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悲しみの水位

2016-04-15 22:07:24 | 
空のチャンネル変えたら

ザァーって音がして

瞬く間に、悲しみの水位が高くなっていった



僕はそれをかぶりたくはない

ないけれど、どこへ避難するわけでもなく

避難場所も分からず

もし分かっていたとしても

そこから離れる気力もなく

いずれ、溢れるであろう悲しみの水位を

じっと見ていた
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病院の桜

2016-04-08 21:51:27 | 
いつもと同じ時間の

いつもの電車に乗り

いつものように立ったまま2駅

駅から少し歩き、僕は病院へ吸い込まれていく



18の時から目がアスファルトばかりを欲しがるようになった僕に、桜が上から呼びかけてくる

「早く見ないと、散っちゃうよ。今日が最後だよ」と

まだ桜は咲いていた

満開といってよかった



病院内は暗く沈んでいて

それでも、ぱっと電気はついたのだ

小さな子が手をいっぱいに広げて

ふわふわに膨らんだ空気を持ち運んで、母親にプレゼントする

その笑顔を見て、僕はいつものように缶コーヒーを飲みながら、少しだけ優しくなれた



帰り際、アスファルトはひらひらと淡く色づいていた

はっとして桜を見ると、変わらずに咲いていた

また来年、足元しか見ない僕には想像もつかない遥か未来

明日は花散らしの雨らしい

次にここに来る時はきっと葉桜
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