8月24日、藤井聡太七段と里見香奈女流四冠が棋聖戦1次予選で対局し、藤井七段が里見女流四冠を82手で下しました。
82手という短い手数ではありましたが、中盤まで里見さんが優位に立ち、藤井君が1分将棋に追い込まれる密度の濃い対局でした。個人的には、里見さんに存分に力を発揮してもらいつつ、最後は藤井君に勝ち切ってほしいと望んでいたので、その通りの戦いになってくれて満足しています。
50人近くの報道陣が詰めかける注目の一戦。これまで勝利を期待されていた藤井君も、初めて周囲が負けを期待して集まっていることを肌で感じたことでしょう。しかし、さすがは藤井聡太。一瞬のスキをついての逆転勝ちは見事というほかありません。今季の成績も16勝3敗と8割を超え、いつの間にか勝率部門でトップに立ちました。
それにしても里見香奈さんはいいですね。素晴らしい。出身地と鋭い終盤の攻めになぞらえて「出雲のイナズマ」と呼ばれ、奨励会の三段リーグに上がった時は驚きましたが、個人的には女流としての魅力をそれほど感じてはいませんでした。しかし、この藤井七段との対局姿を見て、こんなに魅力的な人だったかなと思いました。以前とは随分、印象が変わりましたね。
彼女はファッションなどには興味がないらしく、対局時もスーツ姿。それは知っていましたが、こんなに格好よく見えるとは。対局前、藤井君の師匠である杉本七段の扇子を一定のリズムで動かしながら、伏し目がちに対局を待つ里見さんの動画を何度も見てしまいました(笑)。里見香奈を深津絵里に演じさせたい。里見さんはまだ20代ですから、新垣結衣とか、有村架純らと世代は近いのですが、何か違う。やっぱり深津さんかな。この対局の里見さんほど「凛々しい」「凛とした女性」という言葉がしっくりくることは珍しい。
この前、コンピュータソフト研究の不安点をあげましたが、逆に言えば序盤、中盤の研究にAIを活用すれば、女流棋士も男性プロと互角に戦える可能性が出てきたということでもあります。もちろん里見さんのように終盤の能力が高くなければいけませんが。里見香奈という逸材を女流という枠に留めてしまうのはあまりにもったいない。本人は三段リーグ退会の時点でプロ棋士は諦めたと話しているそうですが、今はプロ棋士に対して一定の勝率をあげれば編入試験が受けられるので、ぜひ女性初のプロ棋士になってもらいたいです。同じ女流棋士の妹さんはアイドルグループにいても不思議はないタイプの女性ですが、里見さんは「女性に生まれたことを後悔しているのでは」と思わせるほど将棋一途な人。その情熱は男性棋士に劣るものではないでしょう。
82手という短い手数ではありましたが、中盤まで里見さんが優位に立ち、藤井君が1分将棋に追い込まれる密度の濃い対局でした。個人的には、里見さんに存分に力を発揮してもらいつつ、最後は藤井君に勝ち切ってほしいと望んでいたので、その通りの戦いになってくれて満足しています。
50人近くの報道陣が詰めかける注目の一戦。これまで勝利を期待されていた藤井君も、初めて周囲が負けを期待して集まっていることを肌で感じたことでしょう。しかし、さすがは藤井聡太。一瞬のスキをついての逆転勝ちは見事というほかありません。今季の成績も16勝3敗と8割を超え、いつの間にか勝率部門でトップに立ちました。
それにしても里見香奈さんはいいですね。素晴らしい。出身地と鋭い終盤の攻めになぞらえて「出雲のイナズマ」と呼ばれ、奨励会の三段リーグに上がった時は驚きましたが、個人的には女流としての魅力をそれほど感じてはいませんでした。しかし、この藤井七段との対局姿を見て、こんなに魅力的な人だったかなと思いました。以前とは随分、印象が変わりましたね。
彼女はファッションなどには興味がないらしく、対局時もスーツ姿。それは知っていましたが、こんなに格好よく見えるとは。対局前、藤井君の師匠である杉本七段の扇子を一定のリズムで動かしながら、伏し目がちに対局を待つ里見さんの動画を何度も見てしまいました(笑)。里見香奈を深津絵里に演じさせたい。里見さんはまだ20代ですから、新垣結衣とか、有村架純らと世代は近いのですが、何か違う。やっぱり深津さんかな。この対局の里見さんほど「凛々しい」「凛とした女性」という言葉がしっくりくることは珍しい。
この前、コンピュータソフト研究の不安点をあげましたが、逆に言えば序盤、中盤の研究にAIを活用すれば、女流棋士も男性プロと互角に戦える可能性が出てきたということでもあります。もちろん里見さんのように終盤の能力が高くなければいけませんが。里見香奈という逸材を女流という枠に留めてしまうのはあまりにもったいない。本人は三段リーグ退会の時点でプロ棋士は諦めたと話しているそうですが、今はプロ棋士に対して一定の勝率をあげれば編入試験が受けられるので、ぜひ女性初のプロ棋士になってもらいたいです。同じ女流棋士の妹さんはアイドルグループにいても不思議はないタイプの女性ですが、里見さんは「女性に生まれたことを後悔しているのでは」と思わせるほど将棋一途な人。その情熱は男性棋士に劣るものではないでしょう。