吉高由里子が初めて目に留まったのは「白い春」というドラマでした。ふんわりとした雰囲気の中に不意に垣間見せる真の強さが印象的でした。
その後は順調に主演級の女優に成長していきました。
世間的には「ガリレオ」や「花子とアン」が代表作として扱われるでしょうが、個人的には初期の「美丘」、最近では「危険なビーナス」が好きです。
危険なビーナスというタイトルは吉高さんにぴったりです。彼女にはミステリアスな魅力があります。それに原作が僕が好きな東野圭吾、ヒロインが吉高さん。そして彼女の役名が楓で、スピッツの名曲を思い起こします。これだけ揃うと、ドラマ離れしている僕も観ざるを得ません(笑)
吉高さんの同世代の女優は豊作です。綾瀬はるか、上戸彩から同世代とすると逸材揃いで、スター性では綾瀬さん、北川景子、新垣結衣などが思い浮かびます。そういう意味では吉高さんには女優という言葉がしっくりきます。個人的に女優は作られるものではなく生まれるものという感覚があって、上の世代では松嶋菜々子、広末涼子はスター、菅野美穂は女優。吉高さんにも同じ印象があります。
「最愛」もタイトルと吉高さんに惹かれて観ています。さすがに吉高さんも女子高生役は厳しかったですね(笑)。20代を演じるなら問題ないですけど。
15年の歳月を行きつ戻りつしていますかさ、地方から都会、庶民から上流、姉弟の絆、殺人事件が絡み合い、面白くなりそうです。
それにしても、時が流れ、様々なものを背負った主人公.梨央の気高さ、美しさ、その奥底にかつての優しさが潜んでいる心の有り様が吉高さんの姿を通して見える気がします。
吉高さんはナンバーワンと言うよりオンリーワンの女優。今後の彼女の演技が楽しみです。