数日前から東野圭吾の「パラレルワールド・ラブストーリー」を読み始めたのですが、珍しく仕事が忙しく、私の集中力の欠如もあり、まだ序章を眺めた程度です。
この作品の前に読んでいたのが、東野圭吾の「時生」、その前が「パラドックス13」。さらに遡ると、「殺人の門」、「マスカレード・ホテル」、その前は思い出せなくなりましたが、おそらく東野圭吾の作品だと思います。東野さんの作品はやはり面白い。
東野圭吾というとミステリー作家というイメージが強いかもしれませんが、例えば「手紙」やここに挙げた中でも「殺人の門」や「時生」はミステリーではなく、人間の内側を丹念に描いた小説です。
東野圭吾がガリレオシリーズや私の好きな加賀恭一郎シリーズなど、一流のミステリー作家であることは間違いありませんが、とてもその枠に収まる器ではありません。
エンターテイメント性も高く、文章が論理的。そして、何といっても、人間の心理を描く名人です。本格的なミステリー作品であっても、人間を描くことにおいておろそかになることはありません。そこに長い間、多くの人が東野作品に惹かれてきた大きな要因があるのではないでしょうか。
私はしばらく東野圭吾から抜け出せそうにありません。
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