この年の瀬も、僕は諦観色に包まれている
気がつけば、詩を書くことも少なくなった
北風は冷たく、世間はなおさらに冷たい
だから手足の先や心の奥がこんなに痛いんだ
仕事を含めれば、今年だって何度も笑った
でも本当は悔しいんだ
やられっぱなしの人生で終わるのは
だから逆襲の種を手探りで求めてみるのだが、また今年も見つけることは出来なかった
僕の辞書を手に取り、可能性や未来を調べると、神や運命がいたずらしたのだろうか、それらは深く抉り取られていた
こうしている間にも、人生の残り時間だけは着実に減っていく
それに伴い、絶望や諦観が色濃くなるのだ
あと数時間たてば日は暮れていく
それと同時に今年も暮れていく
やがて僕の人生も暮れていく
今年最後の空は妙に青く透き通り、僕を励ましているのか、早く来いと呼んでいるのか、少し戸惑う