脱退者1名

とうとう、我ファミリーから脱退者が出てしまった。
といっても、友人ではなく知人である。
しかも、私の息がかかって購入した者ではなく、私よりも前から乗っている先輩だ。

この1台は私以外に唯一のGTIであった。
どうも子育て世代のど真ん中である為に、ヴァリアント形式が売れる。

彼が乗換えたのは、なんと「IS」である。
本望ではなかったのだが、業界関係で致し方なく購入したものである。
やはりスタイル以外には褒められる点は少ないという。
とはいえ、及第点は十分に満たすとも言っていた。
最新の現行型で、私がたまに乗る初期モデルとは別物感さえ漂うとも。

無論、GTIのレカロには遠く及ばないが、十分なホールドのシート。
便利で遊べるG-Link、程よい剛性と逞しい足回り。
パンチに欠けるEgさえ目をつぶればと言う。

ここで、私が感じるレクサス現象の一つとして、意外な睨みを挙げよう。
メルセデスやBMWなどの分かりやすい車種を乗り継いできた方はご存知と思うが、細い道でのすれ違いにおける相手車種の緊張度数である。

W203型を除けば、Cクラスとはいえベンツは当然に、BMWなど、明らかなる高級車は丁寧なすれ違いを出来る確立が高い。
それに比べ、ゴルフ辺りはマークXとなんら変わらない。
それが、ISになると違ってくるのである。
これは、交互に乗り比べている私が身に沁みて体験しているので間違いない。
あの低く構えるボンネットに続くつり目が精悍に見えるのか？？
それともグリルに入る「L」の文字であろうか？？

これが、おもてなし料金の威力なのだろうか。