全治3週間とも言われた足の小指のひびでしたが、前日になっても痛みは残りました。
もう数日前から、どんな状況であってもキャンセルはできないと思っていましたから、怖くてスキーブーツなど履かずに北海道へと向かいました。
骨折後1週間くらいで履いて当然に痛かったのですが、もう痛みがあっても行かなければなりませんから試してもしょうがないと判断しました。
痛ければ整形外科で処方された痛み止めを飲んで滑るか、もしくは温泉につかって雪山を見ながら読書でもする事になるのか天に任せたのです。
向かう朝でも、履きなれた緩いスニーカー以外受け付けない状況で、それでも軽い痛みを感じながら歩くものでした。
到着後、ロッカーでブーツを履いた瞬間、痛み止め無しで行けると判断できたのでした。
なんとスニーカーで歩くよりブーツで固定してしまっている方が痛みが出ないものでした。
ただ当たれば痛いですから、厚みのあるスキー用のソックスを使わずに、サッカー用のハイソックスを用意していました。
今の時代のスキーブーツは、我々が学生の頃にあったブーツとは比べ物にならないくらい温かく、大げさに言えばストッキングでも出来るのではと思います。
サッカー用の物は、厚みも適度で引っ張りにも強く、これからはこっちでいいなと思う程良い組み合わせでした。
ゲレンデに出てみれば、もう痛みの事など忘れてしまう景色がそこにありました。
初日は子供と軽くクルージング程度とし、子供に新調した板のマッチングが気になっていましたが、やはりレベルに合った板は必須と感じました。
昨年まではお下がりでもらった板を履かせていたのですが、ジュニアに毛の生えたような板で、サイドカーブもカーヴィングとは言えない程度の物でした。
そこから9㎝ほどレングスを伸ばし、ラディウス10.1のフォルクルを用意しましたところ、昨年までの恐々した部分が抜け安定感がぐっと増しました。
そしてカーヴィングの力で、軽々と板を揃えるのには驚いたものです。
ここからは本人のやる気で、スピードとカーヴをどれだけ楽しめるかというところなのでしょうけれど、それなりの斜面で幅の狭いコースでも危なげなく降りてこれるようになったのは、長年授業料をかけ続けた成果であります。
私はと言えば、脱げば痛い程度の状態でしたから、高速滑走はやめて中速程度で色々な動作で基礎を固めました。
それよりも、子供の成長を更に1つでも進めたいと感じて指導に熱を入れました。
これで1シーズンに3回程度行ければ、夢のウィスラーにも行けるレベルとなるのかもしれません。
円安が落ち着いて、そして家族のスキー熱が上昇しなければ、行ける見込みは限りなく低いものです。
何にしても、毎年北海道スキーに行けている事を幸せに感じています。
最終日にレンタカーを返すにGSを通り過ごしてしまい空港を超えて走っていると、旭山動物園→と看板が出ていたのですが、その距離が10kちょっとだったのです。
空港近くは晴天となっていましたので、家族が行ってみたいと言うのでした。
確かに空港で飯とお土産を少し買うだけでは時間が余りそうでしたので、ちょっと飛ばしていってみたのです。
初めての旭山動物園は、やはり動物園ですから屋外がメインです。
私はなんとなく雪の降る中見るようなイメージがあったので、頭の中で勝手に屋内施設に転換してしまっていたのでした。
やはり寒いですし、足元は雪ですから滑りやすく、スニーカーではちょっと役不足でした。
それでもシロクマやヒグマはしっかりと見物してきました。
タイトル画は、厚別上空