「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

甘え上手

2017年01月27日 | 今日のお仕事 
今日の授業終了後、事務室で後片付けをしていたら
帰り支度を整えた女子生徒が入ってきて、開口一番「消しゴムくださ~い!
え、なんで?
「貸してください」ならわかるし、たまにあるけど、今は授業終了後。
「落とし物として届いていませんか」だったらわかるけど…。

わけがわからなくて、「どうして?」ときいたら
「なくしたから。
当塾では、景品用の消しゴムなんて作ってないし
「なくした」という理由で生徒に消しゴムをプレゼントしたことないですけど。

やんわりと、そう伝えたら
「でも、前そう言ったら、塾長がくれたよ!
へえ?それでまたおねだり

そういえば、この生徒、根っからの末っ子気質で
消しゴムだけじゃなく、自習時間の延長や補講日の変更
さらには遅刻したときやテストの点数が悪かったときの言い訳などなど
「だって」と「いいでしょ」を巧みに使って
大人を自分の思い通りにしようとするのよね。
甘えた声を出せば、なんでも思い通りになるなんて覚えてもらっちゃ困るなあ。

事務室内の備品スペースに新しい消しゴムがいくつか置いてあるのを見つけて
「これだけあるんだから、1つくださいよー。」と言ってくるのを
私の一存ではあげられないと断って
「消しゴムくらい自分で買うか、それがイヤならお母さんに買ってもらいなよー。
 勉強で使うんだから、ダメって言われないでしょ?」
と言ったら、微妙な顔をして「わかったー。そうするー。」と帰っていきました。

他意はないんでしょうけど、周りが甘やかすから許されて当然と思っているんだろうな。
ねだるのがあまりにナチュラルで、思わず言うことを聞いてしまいそうになってしまうから
甘え下手な私は「スゴイなあ」と、なぜか感心してしまいました。