「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

『里見八犬伝』

2014年11月02日 | 今日の1作 
今日は新国立劇場まで山崎賢人主演の舞台『里見八犬伝』を観に行ってきました。

「里見八犬伝」といえば、言わずとしれた名作。
ずいぶん昔ですが、子供用の書籍を読んだことがあるし
いろいろな形で映像化されたものを見たこともあるので、だいたいのあらすじは把握済み。
ただ、今回の「里見八犬伝」は2012年が初演で、今回は再演(リニューアル)。
初演は未見ですが、評判をうっすら知っていたので、おそるおそる観てきました。

ここから先は若干ネタバレあります

まあ、ひとことで言うと、八人(以上)のダメ男の話でした。
八犬士はそれぞれ、玉に浮かぶ「仁」「義」「礼」「智」「忠」「信」「孝」「悌」に
因縁がある=欠ける男たちとして描かれていたのですが
欠けているからこそ、それが人生における課題、という視点は面白いなと思いました。
八犬士以外の男も、たとえば里見の殿様や丶大法師は妻子を捨てたダメ男として描かれていて
とにかくダメ男のオンパレード。
最終的にはそれぞれ改心?というか、一応の決着?をつけていくんですけどね。

そんなダメ男だらけの中で、ひときわ光っていたのが玉梓、というか伏姫、というか白石美帆さん!!
母娘2役だけど、声や立ち居振る舞いが、伏姫だと清らかさ、玉梓だと妖艶さと狂気が
際立っていて美しく、惹きつけられました。

設定が原作とだいぶ違うな、と思いましたが
スピード感ある殺陣をはじめとして、それぞれの見せ場はやっぱり見応えがありました。
出演者のメンバーがメンバーなだけに、「スーパーヒーローターイム!!」と思った瞬間もあったり。
(参考までにキャストはこちら

他にもいろいろ思うところはあったのですが、まだまだ公演は12月まで続くし
私自身、もう1度観に行く予定なので、この続きは次回にしたいと思います。


観劇記念のパンフレット。(右はチラシ。ちなみにA4サイズ)
チラシの倍のサイズで、持ち運びは不便でしたが、中の写真が大きいし文章も多くて読み応えがありました。


さて、続いては恒例の観劇ついでの御朱印巡り。
今日は成子天神社と熊野神社へ参拝しました。

成子天神社はご祭神が菅原道真公ということで、塾生たち全員の合格を祈願してきました。
こちらは敷地内に七福神がいたり、立派な夫婦公孫樹があったり、力石が置かれていたり
富士塚があったり、もちろん撫牛がいたりと、見所がたくさん。
都会の真ん中なのに、大通りから一歩入っただけで
こんなに静かで空気の澄んだところがあるなんて、とびっくりしました。

そのまま劇場に向かう途中、熊野神社にも寄り道。
新宿中央公園の一角にあり、都庁のすぐそばなのに木がうっそうと茂る公園があるのが意外な感じがしました。
こちらには、本社である熊野三山に関連した和歌山のゆかりのスポットを紹介したパンフレットが置いてあり
また熊野に行きたいなあ、今度は三社ともお参りしたいなあ、という気持ちになりました。

御朱印はコチラ。

次回はどこへ参ろうか…。


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