
10月19日(木)晴れ。群青忌を開催
群青の会の大熊雄次氏のブログを転載いたします。
午前9時に会場入り。
早速、移動スクリーンの組立てと野村先生の大きなタペストリーの吊り下げ作業を開始する。舞台担当者本多、実行委員古澤、山崎、松本、社友会砂川、今村、林、嶋田各氏とそのグループのメンバーがテキパキ動いてくれ頼もしい。今回は照明の仕込みを除き、舞台進行、演出、照明、音響操作等、全て素人の我々のみで行った。
装花担当はデザイナーの小山女史とはが里枝さん。受付設営、ロビーのポスター掲載作業等は大悲会、隠岐氏、蜷川ちえさん、元野村秋介事務所の木村ゆかりさん。
三部屋の楽屋管理とお客様のお迎えは藤巻会長と思想研究会の面々。途中、念のため二台用意した映像再生機器が二台とも動作不良に陥り、慌てて大型電器量販店に買いに走ったりするアクシデントで時間を取られ、慌しくリハーサルを行ない、関係者一同で記念写真を撮って会場時間の午後4時に無理矢理間に合わせた。
毎回のことだが、万全の準備などできたことがない。皆で腹を括るのだ。開会30分前、舞台袖から客席を覗き、七分くらいの着席を確認。よく見ると親しい友人H氏と目が合っている(笑)この後、ありがたくも満席となる。
予定通り、午後5時に開会。式次第に沿って進行する。北海道より田中清元ご住職様、藤村克宗ご住職様。神奈川県から塚越慈徳ご住職様。山梨県から宮入英彰ご住職様がお揃いになり、四名による力強い読経で幕を開ける。続いて行われた、野村先生のお孫さんである外山はるか・えりか姉妹による追悼舞踊のご披露には舞台袖で拝見しながら思わず目頭が熱くなった。進行は不肖私。
開会の辞は蜷川正大実行委員長。続くご来賓挨拶は阿形充規先生と外山衛氏にお願いした。そしてこの度の追悼30年を記念して製作したビデオ映像「銀河蒼茫」をご覧いただき前半を過ごし、犬塚博英先生による追悼講演となる。
自決前、自決当時、それから30年の長い時を総括し、短い時間で野村大人とご自分とのさまざまな思いを語っていただくのは決して容易なことではない。しかし、さまざまなエピソードのご披露は、決して忘れることなく常に実践的運動家たれと我々を鼓舞する内容で、背筋が伸びるご講演であった。野村秋介大人の最後の檄文である「天の怒りか地の声か」の朗読は二十一世紀書院社友会の松本紗枝会員。終始落ち着いた態度と発声は大変立派でした。最後に群青忌では必ず放映するビデオ映像「群青」をご覧いただき、大人御命日の10月20日の意味を皆様とともに確認する。
放映後、今回もまた、会場から嗚咽を堪える声を耳にした。
そして舞台に関係者一同が登場し、群青忌実行委員会の隠岐康委員の謝辞、続き、藤巻強門下生代表の閉会の辞で閉会となる。
二時間を超えての開催となりましたが、途中退場の方を認めることもなく、恙なく進行できましたこと、すべては御臨席皆様のおかげと衷心より御礼申し上げます。「準備に一年。始まったらたったの二時間だよ…」(蜷川談)ありがとうございました。