
3月12日(水)雨。
人参やナスにかき揚げを煮天丼にして食べるのが好きだ。昼は、その煮天丼にウェイパーを使った「春若芽」のスープ。夜は、タケノコのから揚げ、鶏肉の手羽焼、キャベツのコールスローサラダ、上の子供のふるさと納税のお礼の品の「アフロ餃子」を肴に「伊佐美」で独酌。気が付けば「伊佐美」が空いていた。
昼間に、久しぶりに1934年に行われたナチ党の第6回全国党大会を記録した映画『意志の勝利』を見た。その映画は製作から91年が過ぎた現在でも『映画史上最大の問題作』ともいわれ、レニ・リーフェンシュタール監督が撮った、そのドキュメンタリー映画は今も人々の好奇心を刺激してやまない。この映画は今でもドイツでは上映が禁止されているそうだ。そして、監督をしたレニは、ナチの協力者との烙印を押されて、戦後不遇をかこった。しかし、これは魔女裁判のようなもので、彼女は決してナチの協力者でもなければ、党員でもなかった。その証拠に、宣伝相のゲッペルスから不当な扱いをされたことは有名なエピソードである。
『遺志の勝利』は、現在日本ではソフト化されており見ることが出来る。私は、記録映画の中で、レニの『意志の勝利』と、ベルリンオリンピックの記録映画『オリンピア』をしのぐ作品を知らない。ドキュメンタリーの最高傑作と言っても過言ではない。数多ある「ナチ」やヒトラーの記録映画に、『意志の勝利』のフィルムが多く使われていることに気が付く。私は、ナチの思想に共感するものではないが、『撃墜王アフリカの星』や『Uボート』、『U47出撃せよ』といったドイツ映画が好きで、随分と持っている。来月の恒例の「断食」の折に持って行って見ようと思っている。