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銀塩の縮小

2006年01月29日 02時18分39秒 | 写真

海外では、アグファの倒産。
kodakのB/Wペーパーの生産中止がアナウンスされました。
国内では、ニコンがフィルムカメラ市場の大幅縮小を発表し、コニカミノルタがカメラ、フィルム事業からの完全撤退を発表しました。
『銀塩』と呼ばれるフィルムの市場が狭まっていることが、身近に感じさせられるニュースです。
デジタルと銀塩、比較をした場合、現状は優劣をつけがたい存在です。
デジタルは、撮影~印刷まで、その活躍の場を広げているのは事実です。
品質も良く、銀塩と比較しても、そのメリットは計り知れません。
しかし、現状のデジタルは、基本的には1ソース・1ユーズ。
銀塩フィルムのようにコンタクト(フィルム原寸)~大サイズのプリントに使用できるようにするには、最初から最大サイズを意識してデータを作ることが必要です。 小さいサイズで作ってしまったものは、転用が非常に難しくなります。
これに対して、銀塩フィルムの持つ情報量の多さは非常に大きく、まだまだその存在価値はじゅうぶんにあります。
今後も、しばらくは銀塩の需要は続くと思います。
しかし、ユーザー側の努力だけではどうにもならないことがあるのは事実です。
国内での唯一のフィルムメーカーとなる富士写真フイルムは「写真文化を守り育てることが使命」として事業継続を表明しています。
しかし、「需要減と原材料の高騰」などを理由に、2月1日から白黒フィルムと印画紙、プロ用カラーを最大21%値上げするそうです。
これからは、銀塩は特殊効果の一つのような存在になっていくのでしょうか?