なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

学会出張明けの看取り

2015年10月12日 | Weblog

 今日(体育の日)は日直で病院に出ている。学会出張で3日いなかった。肺癌2名、S状結腸癌1名の患者さんたちがどうなるかと思っていたが、3名とも何とか持ちこたえていた。そのうち80歳代の肺癌の男性が今日亡くなった。息子さんが遠方で、近くにいて直接世話をしていた甥御さんが立ち会った。

 施設に入所している70歳代後半の女性が、一昨日からの意識低下・発熱で受診した。この方は脳梗塞後遺症・パーキンソン症候群で嚥下困難となり、胃瘻造設による経管栄養を受けていた。誤嚥性肺炎で入院を繰り返した時から担当していて、胃瘻造設も行い、その後の半年おきの胃瘻交換もしていた。造設したころは、少しだけ経口摂取もできたが、1年前からは経管栄養だけになっていた。頭部CTで左中大脳動脈領域の脳梗塞が以前より広がり、さらに左後大脳動脈領域の脳梗塞もあった。胸部X線・CTで明らかな肺炎はないが、発熱・喀痰の増加・酸素飽和度の低下があり、誤嚥性の気道感染を併発したものと判断された。少し会話ができたはずだが、今後は失語症で難しいと思われる。入院とした。

 70歳代半ばの女性が突然の頭痛で救急搬入された。てっきりくも膜下出血かと思ったが、頭部CTでSAHはなかった。普段から頭痛はあるが、今日はいつもと違うという。さらに頭部MRIも行ったが、微小出血もなかった。めまいがする、目がかすむようだとも言っていたが、内科開業医でめまいの薬が3種類出ていた。希望もあり、短期入院で経過をみることになった。

 今日の医師会当番医は御夫婦で内科小児科クリニックをされている先生方だったせいか、当院内科の受診は少なかった。学会出張明けにはちょうど良かった。

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